見出し画像

ひよっこ社会福祉士の日常。~「死にたい」訴えを汲み取る~

おはようございます。Noix_220です。
毎日ある仕事が電話対応。企業や地域の方、ボランティアさんなどなどかかってくる先は本当に様々。
今日もいつものように光の速さで電話を取りました。

第一声「いのちの電話に相談したら社協を紹介されました…。死にたいんですがどうしたらいいでしょう…。
比較的年齢の若そうな男性から涙声の訴え。
唐突にこのような場面で皆さんなんて答えますか?
私は「そうなんですね…。」とりあえずその言葉しか出なかった。
(いのちの電話の役割とは…?念慮の気持ちを聞くためのそれなのでは…と疑念もありつつ。)

 でもまずは何が原因でそう思ったのか、気持ちが高ぶらないよう配慮しながら色々質問しました。質問攻めもどうかなと思ったので自分の憶測も伝えながら。

 とりあえず、食べ物は少しあるとのこと。幻聴がひどいと訴えたので症状を聞き取り、かかっているクリニックや服薬、最近の受診がいつだったか聞いたり、仕事や金銭面を聞いたり。生活保護の申請は来週行く予定とのこと。

 名前をお聞きしたタイミングで以前福祉資金貸付歴のある方と思い至って。最近係内回覧文書で情報を得ていた方でした。

 「仕事もないし趣味もなくて、今もあなたの時間を奪ってしまっていて生きていて良くない。」
 思いつめると視野はどうしても狭くなって思い過ぎてしまうので、相談してきたことを感謝しながら、これは仕事なので迷惑ではないと思い違いを訂正。

 それでも時々出てくる死に関して支援してほしい声には上手な返答が思いつかない…。時間を掛けながら一番悩んでいそうな仕事について聞いてみると就労支援してほしいと別の訴えが出てきました。
それなら手伝うことができると市役所の就労支援を紹介。つなぎ役となり、市役所に情報提供することを伝えて電話終了。ここまでで約30分。
 その後は市役所に連絡を入れて情報共有。相談者がちょっと前に市役所にも相談していたと分かったので、再度連絡がいくことをお伝えして終わり。

  電話しているからには何か話さないと、とか少しでも気が逸れるようにと色々な方向から聞き取りが大事だなあ、多面的な見方が必要だなあと思いました。
 後は重い内容の相談ほど、仕事フィルターをかけること。真に受けて精神的ダメージをくらうのは気力が持たないし、感情移入して同じくどんどん暗い方に進んでしまうのも良くない。色々話を聞くことで相談者が自分で整理をして解決する方法が見えてくるようにサポートする意識を持つようにしています。

 今後も電話対応していれば必ず同様の相談はあると思うけど、正解はないので回数を重ねて自分なりの方法をアップデートしていくしかない。不安がらずに話を聞いていきたいと思います。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
またご縁があったら幸いです。自分も含めた大勢の幸せを願って。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?