見出し画像

アメリカのジムのサウナはぬるい

9月にハワイ旅行に行くことになった。遅めの夏休みとはいえ、まだまだハワイは絶好のシーズンに違いない。旅行は準備段階から楽しまねば!というわけで、ハワイに向けて夫婦で身体を絞ることにした。絞ると言っても、本格的にダイエットをするというわけではない。ゆるっとジムに通ってみよう、という、そういう温度感。

住まいの近くには、歩いて15分ほどのところに24時間のジムがある。大きなジムで、マシーンも豊富。スタジオもあるし、プールだってついている。オラわくわくしてくっぞ!!と思ったのは最初ばかりで、会員となって1ヶ月経った今現在はなんも楽しいことなんぞない。週に1〜2回、相方に声をかけられ、重い腰を上げてるばかりだ。徒歩15分というのが絶妙に遠いし、だいたい、誰かとジムに通うのが向いていない。誰かに少しでも強制されると途端にやる気を無くすのだ。

言ってしまえば親子間のアレと一緒だ。
母:宿題やったの?
子:今やろうとしてたのに〜(言われたからやる気なくしたわ〜)

そんなことはどうでも良いのだが、この24時間ジム、プールの横にジャグジー(ぬるっとした風呂。体感37度くらい)とサウナが2種類ある。ミストサウナ(steam roomと言うらしい)と、普通のサウナ。日本でにわかサウナーだった身としては、これほど興奮することはない。

しかしこちらも興奮したのは最初ばかりであった。なぜならサウナ室の温度がぬるいから。海外のサウナの温度は日本のそれと比べると大抵ゴミのようなものだ。そういえばフィリピンで行ったサウナもぬるかったし、台北で行ったサウナもぬるかった。たまたま行ったところがぬるかっただけかもしれないが、これらの経験が私に「海外のサウナはゴミ」と思わせるに至った。

しかしそう考えているのは私だけなのかもしれない。一緒にサウナに入った私の連れは、ものの5分で根を上げて、その後サウナ室に戻ってくることはなかった。慣れの問題かもしれないが、体温の高い人にとってはちょうどいい温度なのかもしれない。

何度かサウナ室に訪れるにつれ、サウナ室の一番温度の高いところがわかるようになった。ぬるいとはいえ、水泳後にサウナでフィニッシュできるのはなんだかんだ嬉しい。

この辺りの人は、スチームサウナより普通のサウナの方が好きらしい。いつも混んでいるのは普通のサウナだ。私のように、プールに入るついでにサウナに入る人(水着)もいれば、衣服を着て音楽を聴きながらじっと耐えている人もいる。フーディーをかぶってボクシングのシャドウを入口付近でやっている者もいる(邪魔)。

深夜帯の時間に訪れると、よく入り口正面の2段目が定位置のビッグなガイがいる。顔馴染みと話すのを楽しみにしているようで、よく他の客に声をかけているのだが、返事をする者が皆一律に素っ気ない。あんなに声が大きいのに、相槌しか打たれてない。たまに無視さえされている(アイコンタクトで返事されていたのだと信じたい)。

だんだん可哀想になってきたが、私はサウナは静かに入りたい派かつこのご時世なので、彼と目を合わせることは今後もないだろう。メンタルだけは見習いたい。

サポートで得られたお金は寄付に使わせていただきます。