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誰もいないはずの夜明け前、何度もアイスピックで突き刺されたお話

予兆はずいぶん前から出いた


この1年前から、夜明け前になると

誰かが私のお腹に

アイスピックを突き刺す

それも毎朝、、、



私は体をくの字に曲げて

激痛とともに飛び起きる



目覚めるのではなくて
文字通り

「飛び起きる」のだ



睡眠に入ってから

まだ4時間くらいしか経っていない


寝ぼけ眼のままだが、

必死に状況を確認する



大丈夫…

私のお腹は流血してない
周囲に
アイスピックも見当たらない

とりあえず私は生きているようだ


決して夢を見たわけではない

アイスピックこそないが



毎朝、私のお腹は

アイスピックで刺されたような

激痛が走るのだった

……
少し前だが、電通で自殺した

東大卒の美人社員の話が

メディアを騒がしたことがあった



「死ぬくらいなら、辞めればいいのに」


異口同音そんな声が聞こえてきた
私もそう思った


「死ぬくらいなら、辞めればいいのに……。」



そんなに優秀なら、
あんなに美人なら

どこでも入れるし、転職できるのに、、、


そして、
今は
彼女の気持ちが痛いほど分かる


美醜の話も頭脳の話も関係ない

メディアで聞いたが、
彼女の家は
シングルママだった



きっとお母さんの期待に応えて

必死に頑張ったんだろう


お母さんの涙ながらに訴える姿が

メディアを沸かせた



電通やブラック企業を庇うつもりは毛頭ない

ブラック企業がなくなることを切に願う
パワハラもいじめも最低だ。
実際、私お同じような目にあったから


ただ、私が思ったのは
彼女のお母さんが一言


「辛いなら辞めてもいいんだよ」

と、言ってあげたんだろうか?

と言うことだ

そんなに頑張らなくても
大丈夫よ

貴女は貴女のままで
十分愛しているわよ


どうなんだろう?
いつか聞いてみたい

我が親は
折角入った大会社を
絶対に辞めるな

と言い続けてる…

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