見出し画像

『葉桜』(橋本紡 集英社)



青春のきらめきの中で放たれる、真っ直ぐな思いに目を細めるのもよい。読めば胸を焦がし、過去においてきてしまった切なさを懐かしくよみがえらせてくれる、そんな小説だ。

『葉桜』(橋本紡・集英社)は書道教室の先生に思いを寄せる女子高生が主人公。真摯でひたむきな恋。告白の瞬間に向かって凝縮されていく主人公の思い。緊張感に息が詰まる。

いい恋愛を見た。そう思える読後感。


(「はれどく恋愛小説五番勝負」寄稿分より抜粋)
『葉桜』(橋本紡 集英社)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?