高栖望

93年生まれ。作業療法士。高1で摂食障害発症。自分にとって心地よい生き方を模索中。 F…

高栖望

93年生まれ。作業療法士。高1で摂食障害発症。自分にとって心地よい生き方を模索中。 FUJISAWA→NARA 小規模多機能居宅介護ぐるんとびー駒寄→自立援助ホームミモザの家 自分の感情、できごと、気ままに記録できたらいいな。

マガジン

  • 摂食障害体験記

    自分の備忘録として、自分が摂食障害を通じて感じた事、思った事、体験記など書いていきます。 あくまで私の場合の拒食症でみんなが同じだとは思いませんがこれを読んで何か感じる人がいたりしたらいいな。

  • my favorite books

    自分の心に残った本、悩んでることにヒントをくれた本など紹介できたらな。そして他の人の心にも何か響くものがあったり共有できるものがあったらいいなと。

最近の記事

  • 固定された記事

幸せになるって勇気がいる。

noteを開いて最初の1行を書いては消しそんなことを繰り返していたら いつの間にか最後の投稿から1年以上の月日が流れた。 書いていない間にも新たにフォローしてくれる人や 過去の記事に「好き」してくれる人はいて なんだかnoteにもまだ居場所があるのかと温かい気持ちになった。 1年前の自分が想像もしていないことが、この1年起こり続けた。 嘘をついているわけではないけれど、 言わないこと、言えないことが多くなった。 今までだったら、「のんちゃんらしいね!」 って聞いてもらえ

    • カレーの隠し味

       私の家族は、私が小さい時から食卓を囲むという時間がほとんどなかった。両親が共働きだったため、夜ごはんは、母が朝に作って置いてくれたものを弟と2人で食べることが多かった。母が家に早く帰ったとしても、仕事が終わって、他にも家事をしなければいけない母は、一緒に座ってご飯を囲むことはほぼなかった。たまに、家族が集まったかと思えば両親の喧嘩が始まる。食卓を囲むことに良い思い出があまりない。日曜日、サザエさんを見るたび、あんなふうに食卓を囲むのが憧れだった。   だからこそ、一緒に家で

      • ストーブで焼く厚切り牛タン

        この季節になると、「この世で寒いのが1番嫌い!」と思うほど寒いだけでメンタルも落ち、何をするにもいつもの倍のエネルギーが必要になる。 極度の冷え性の私には、冬の寒さが極まってくると、灯油ストーブが欠かせない。 エアコンにはない、表面でだけでなく芯から温めてくれて、部屋全体を、ほわーんと暖かい空気が包んでくれる感じが好きだ。 火の揺らぎを眺めながら、本を読んだり、ストーブの上でお湯を沸かしたり、スープを作ったり。冬は大っ嫌いだけれど、この灯油ストーブとの生活は好きだ。 去年は

        • 年賀状を返せてない。

          年賀状が返せてないまま1月も半分が過ぎた。 小中学生の頃は、一人ひとり違う絵柄で書いたり、手書きで気合をいれて書いていた年賀状も、いつからか自分から出すのはやめてしまった。 それでもありがたいことに年賀状をくれる人たちがいる。 年賀状だけの付き合いってわけでもないし、LINEで連絡を取っていたりするから、なんとなく返さずそのまま過ぎてしまった。返したい気持ちはあるんだけれど。 そんな今年もあいも変わらず、奈良と藤沢を行き来している。帰省するとか家族団欒とか親戚が集まると

        • 固定された記事

        幸せになるって勇気がいる。

        マガジン

        • 摂食障害体験記
          7本
        • my favorite books
          6本

        記事

          自由って不自由。

          noteを開いて友達の投稿を読んだり、職場のnoteの投稿を任されてからは何だか自分のnoteを書きたいと思う気分でもなくなり、いつの間にか最後の投稿から4か月の月日が流れた。 いつも書いていない間が空くと思うのだけれど、書いていない間にも新たにフォローしてくれる人や過去の記事に「好き」してくれる人は居て、その通知を見るたびに、「いつでも帰ってきていいんだよ」と言われてるみたいでなんだか温かい気持ちになる。 昔から「書く」ことは好きで、好きなことを仕事にしがちな私だけど不

          自由って不自由。

          今日も生きたな

          前職で私は「ぐるんとびー」という団地の一室にある、小規模多機能居宅介護施設に勤めていた。「勤める」という言葉が正しいのか、じーちゃんばーちゃん、職員と「共に暮らしていた」の方がしっくりくるような。 この職場のことについて書くとそれだけで長くなってしまう。 そんなぐるんとびーにいたころ、6月は、季節の変わり目だからか、急に暑くなるからか、じーちゃんばーちゃんが、旅経つことが多い月でもあった。 「もう長くないかも」 つい先日、1人のばーちゃんのことでぐるんとびーの職員が連絡

          今日も生きたな

          見えているって思っていたけれど

          健康診断で視力が著しく下がっていることが判明して約3か月。 「眼鏡を変えなきゃな」とか「コンタクトにしようかな」とか考えたり。 電車の電光掲示板が近くまで行かないと見えなかったり、ボルダリングの課題も近くまで行かないと見えなかったり、多少の不便はあるものの、電車の時間も見えなくてもスマホで調べられるし、ボルダリングの課題も近づけば見えるし、眼鏡も車の運転の時くらいしかかけないので、普段、自転車生活の私は、日常生活でたいそう困っていなかった。 困っていないから、目の前の仕事

          見えているって思っていたけれど

          私の青春

          今日、インスタを見ていたら「1st wally bouldering 閉店のお知らせ」の投稿が流れてきた。ボルダリング仲間から、つい10日ほど前に噂は聞いていたけれれど、実際に公表されると自然と涙が流れた。 1st wally boulderingとは藤沢にあるボルダリングジムの名前だ。 たかがボルダリングジムが閉店するだけで、泣くなんてと思うかもしれないけれど、私がボルダリングにハマるきっかけとなったジムであり、藤沢に住んでいた頃の「ホームジム」である。常連ということで「

          私の青春

          つっぱれない方がいいかもしれない

          去年の夏から暮らしている今の家は大きな窓があるのになぜかカーテンレールがない。なのでつっぱり棒を使いカーテンを付けている。けれど私の力が弱いのとカーテンが重いのと両方でカーテンを何度か開け閉めしているうちに「ガシャン」と落ちてくる。 大体、落ちてくる時は急いでいる時か眠たい夜。 もう1回つっぱればいいだけだからいいのだけど。 ストレスだ。 自分でできるけど誰かやってくれないかなと思う時がある。 けれど秋に友人が家に遊びに来て、つっぱり棒を張ってくれてから、不思議と1度も落

          つっぱれない方がいいかもしれない

          夜行バスの趣

          ここ最近は奈良と藤沢を行き来するのに 新幹線ばかり使っていた。 先日、 夜行バスを久々に使った。 横浜発、京都着。 ここ数年で何回のったのか わからないくらい 乗りなれた2つの場所。 色んな思い出がつまってる。 体力的に新幹線の方が楽だけれど たまに夜行バスを使いたくなる。 貧乏旅行の学生の頃から 交通費を 格段に節約できる夜行バスに 何回、お世話になったか わからない。 だけど私は安いからだけで 夜行バスを選んでないのかも そんな風に思った。 夜行バスに感じるおも

          夜行バスの趣

          手放したと思ったら欲しいものはもうあった。

          奈良に越してから 月に1,2回は藤沢に帰る。 そんな 2拠点生活のような暮らしが日常になった。 実家に帰る場所もないので友達の家を転々と。 それが案外と心地よい。 課題は交通費のみ。 つい先日も 「フェス行かない?」 私が藤沢に住んでるかのような ノリで誘う友達。 私も藤沢に住んでいるようなノリで 「行くー」と答える。 奈良にいる理由も、もうなくなり これだけ頻回に藤沢に帰っていて 「藤沢に戻ってこないの?」 よくそう聞かれる。 「今日空いてる?」 そんなノリで会える友

          手放したと思ったら欲しいものはもうあった。

          私とピンクの距離

          せっかくnoteを再開したので 2日続けて書いてみよう。 今年はいつも以上にたくさん桜を眺めた。 環境の変化に弱い私は 学生時代はなんだかざわざわして 桜の季節を あまり好きになれなかったけど 今年は 「きれいだな。」 素直にそう思える自分がいる。 そして ピンク色を 「可愛い」 と素直に思えている自分がいる。 小さい頃からピンク色に抵抗があった。 毎日働き、家事もこなす お一人様も全然へっちゃらで 料理もお菓子作りもいとも簡単にこなし 車も運転できて 私からみたら な

          私とピンクの距離

          10年

          ※震災関連の話を書きますので、苦手な方はそっとページから離れてやってください。といっても私は当時、ただただ画面超しに眺めることしかできなかったのだけど。 2011.03.11この日、私は高校2年生だった。 摂食障害真っ只中で2度の入院を経て、やっと学校生活に戻れた頃だった。とはいえ身長165センチで体重35kgという骸骨のような体で、まだ拒食症ではなかった高1の入学時にすでに膝上15センチに切った制服のスカートを着ていると周りの人の腕の太さの脚が丸見え、みんな2度見したあと

          すばらしき世界を見て

          見に行こう見に行こうと思いつつ タイミングを逃していた「すばらしき世界」 昨夜、近くの映画館で見て号泣して帰ってきた。 何度も何度も見返したいほど好きな映画だった。 作業療法の勉強をしているとき 刑務所における作業療法の可能性を知り、 とても興味を持っていた。 3年前に奈良少年刑務所の建物に惚れ、 そこから寮美千子さんの 「空が青いから白をえらんだのです」 を読んで3年前から今日まで 私の心の隅にずっと引っ掛かっているのは ずっと自分が摂食障害になったのも 社会に反して

          すばらしき世界を見て

          私の好きな視点。

          先日「ホームスタート」という子育て支援を知った。 ホームスタートの概要としては6歳未満の子が1人でもいる家庭に、研修を受けた地域の子育て経験者が訪問する「家庭訪問型子育て支援ボランティア」と言うようなもので元々はイギリスで始まったらしい。 2~3か月間、週1回、約2時間、訪問し、「傾聴」したり、育児家事や外出を「一緒」にするなどの活動をする。 「外出しづらい」 「頼れる人が身近にいない」 そんな子育てをしている家族をボランティアが訪問して、その親子と共に過ごすことで子育て

          私の好きな視点。

          満月と私の気持ち

          昔から狼男の話や、満月が精神状態に影響を与えるとか、満月の前後は人が産まれやすかったり、亡くなったりすることが多いとか自殺者が多いとか犯罪が増えるとか、「狂気」とか「精神異常者」みたいな意味がある「Lunatic」の語源も「Luna(月)」からきているらしいとか諸説聞いていたけど、あまり関係ないんじゃないかと信じていなかった。 けれど最近、満月の話をよくしてくれる友人と話していて自分が普段はそこまで落ち込まない事に落ち込んでいたり、なんだか心が不安定だった日の事を話すとどん

          満月と私の気持ち