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すばらしき世界を見て

見に行こう見に行こうと思いつつ
タイミングを逃していた「すばらしき世界」
昨夜、近くの映画館で見て号泣して帰ってきた。

何度も何度も見返したいほど好きな映画だった。

作業療法の勉強をしているとき
刑務所における作業療法の可能性を知り、
とても興味を持っていた。

3年前に奈良少年刑務所の建物に惚れ、
そこから寮美千子さんの
「空が青いから白をえらんだのです」
を読んで3年前から今日まで
私の心の隅にずっと引っ掛かっているのは
ずっと自分が摂食障害になったのも
社会に反してしまう人も
誰にでも起こり得る
紙一重な気がしているからだと思っていた。

不安だったり、
心のモヤモヤがうまく処理できなくて
そのモヤモヤを私は食べないことで表現した。
何か罪をおかしてしまう人もほんとに最初は
そんなちょっとの感情の表現の仕方がわからない
とかそんな風な気がして
認知症の症状のBPSDも
不登校もそんな表現の一つな気がして
紙一重で誰にでも起きることだと思っているから
こうやって対人関係の仕事に興味があるんだと思っていた。

それ「も」きっと一つだけど
この映画を見ていて小さいときから
自分の一瞬の感情のエネルギーがすごくて
コントロールできなくて怖かったことを思い出した。

両親がケンカしていて父のジェンダー差別のような
母への当たりが納得いかなくて
両親のケンカに割り入って余計に傷ついたり
学校でのいじめも納得いかなくて
友達がいじめられていていじめてる側に
ぶちギレたり

自分でコントロールができないほどの
一瞬の感情のエネルギーが怖くて
アンガーマネジメントの本を読んだり
色々とした。

少しはそれで紙に書いたりして
ふと自分の感情を俯瞰して
違う見方が少しはできるようになったけど
根本は変わってない。
前職時代も考えるより先に
身体がダッシュしてることが多かった。
利用者さんから電話があったとき、
近所の人から困ってると電話があったとき
考えるよりさきに身体がそこに向かっていた。
精神疾患を抱えた友人が雨のなか夜中の3時に
外を歩きだしたら一緒についていき
あとから他にヘルプを呼べばよかったとか
あとから色々と考えが浮かぶ。

そんな
感情の一瞬のエネルギーのコントロールの下手さも
自分と似ている気がして惹かれているのかもと。

色んな人と出会って色んな考え方を教えてもらって
少しずつ少しずつだけど生きやすくなってきた。

「捨てる神あれば拾う神あり」
そんな言葉を映画を見ていて感じた。

人はみんな孤独感を感じつつも
一人じゃ生きていけないし
誰といつ出会うかのご縁は運でもあり
とても大事な事だなぁと最近改めて思う。

原作の本もとてもいいので是非読んでほしい。



読んでいただいて、ありがとうございます。 自分のために書いた文章が 誰かの心にも何か残ったら嬉しいです。