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エッセイ・雑記

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Twitterが好きだった

 X(見切りを付けたくなくてまだ「ツイッター」って呼んでたけど、もういいや)を、ゆるやかにだけど辞めていこうかなと考えている。正確に言えば距離を置こうと思っている。
 いまだに良い言葉もたくさん交わされていると思うし、必要不可欠な人や団体もいるだろうと思う。まだまだ意義や価値のあるサービスだと思う。それでもいくらなんでも、良くない方向に働く力があまりに大きすぎるのを実感して恐怖を感じた。少なくとも

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2023年ベストコンテンツ

映画(新作)『そして僕は途方に暮れる』(三浦大輔)

『呪呪呪/死者をあやつるもの』(キム・ヨンワン)

『イニシェリン島の精霊』(マーティン・マクドナー)

『The Son/息子』(フローリアン・ゼレール)

『GOLDFISH』(藤沼伸一)

『レッド・ロケット』(ショーン・ベイカー)

『TAR/ター』(トッド・フィールド)

『私、オルガ・ヘプナロヴァー』(トーマシュ・ヴァインレプ、ペト

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何もなくなっていく

 今僕は、好きなものや興味あるものが次々とどうでもよくなってきている。
 その結果というか原因というか、その現象の一側面として、他人と比べた上での「こんなものが好きな人に自分もなりたい」という思いが無くなった気がする。

 以前は、ツイッターの気が合う人や好きな有名人の趣味を積極的に追ったりしていた。それはどこかで、その人達に対して、「自分もこんな人になりたい」とか、「この人に共感している自分は、

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お話にならない話(今すぐ今曲の意味わからずとも)

短期のバイトで、電話でお客さんの話を聞き、それを元に処理する仕事をしている。
僕はこの仕事にとても苦手意識がある。人の話を聞くのが苦手だからだ。

人が話しているのを聞くとき、すぐに意味を理解できない。①どんな音が聞こえているか②それはどんな言葉を形成しているか③それはどういう意味か という処理が、頭の中で一つづつ行われている感覚があり、声が聞こえてから意味を理解するまで

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ひとりで生きるのも死ぬのもおっかなくてさびしいから

 ふざけていて、世の中を舐めきっていて、正攻法では何も上手くできなくて、人に迷惑をかけているような、そんな人の存在が自分には本当に希望でそれによってしか生きてあげようかなと思えないところがあるので、そういう存在を絶対に許せないと考える人が大勢いて、その人が大勢から責められていることがつらい。

 少なくとも表現者に関しては、モラルやマナーを疑いもせず守っているだけの人より、本当にそんなものが有効な

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でべでべのこと

でべでべのこと

 小さい頃からずっと運動神経が悪く、走るのも遅い。

 高校生のころ、体育の授業のカリキュラムで「全体行動」(「集団行動」だったかも)という種目があった。
 1クラスの男子なら男子・女子なら女子全員で、号令に従って色んな向きで前ならえをしたり隊列を変えたりする、一種のマスゲームだ。どれだけテキパキと揃った動きができているかが体育教師によってジャッジされ、合格が出るまで何度も続けさせられる。

 毎

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