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キクイモ

キクイモを丸ごと土鍋で
無水調理をよくします。

やり方はとても簡単で、
ただ、洗ったキクイモを
そのまま土鍋に入れる。
切らなくていけます。

タジン鍋でもできます。

そして、蓋をし、
最小の弱火で炊くだけです。

要はサツマイモを土鍋で
調理するのと全く同じです。

すると、どうなるか、というと、
美味しく炊けます。

しかも、丸々なので、
キクイモそのものを
アツアツの状態で
食べられます。

これが結構病みつきになります。
シンプルなのにほんのりと
甘味があって美味しい。

土鍋、大活躍です。
カットしたものをつっこんんでいきます。
極弱火で10分くらいです。
土もキクイモも
きれいになりつつあります。

そのままでも、塩や醤油、
ごま油などともよく合う。

それに、菊芋は生でも食べられるから、
仮に少し硬くても大丈夫です。

ジャガイモや大豆が少し生だったら、
食べられないですが、キクイモならOKということです。

炊けてない、半分くらいしか火が通っていなくてもいい。
程よい甘味がでていい感じです。

考えてみれば、菊芋って、
冬から春はいつでもとりたてが食べられる。

生でも煮ても焼いても炒めてもOK,
糠漬けももちろんいける。

さつまいのように
寒くても腐らない、
和洋中に合う、
栽培はとても簡単、
荒地に完全放置栽培でも大豊作。

肥料も農薬もいらない、
手間もお金もかからない。

冬から春先まで
食べたい時に掘り起こせばいい、

こんな野菜ってなかなかないですね。


この土鍋調理は、菊芋を洗って
おいたものがあれば、
準備はほぼ完了です。

ちなみに私の場合は、
日中に収穫したもののうち、
本日と明日の朝の分だけ洗います。

外でバケツに水を溜め、
大まかな土を亀の子タワシで
洗います。

そして夕飯をつくるときに、
再度洗い、適度に包丁で
ヘタや傷の箇所を取り除きます。

土鍋に火をかけ、土鍋にどんどん
入れていきます。

あとは、お味噌汁やご飯などの
準備をしますが、

土鍋か味噌汁のどちらかを
先に進めれば、
料理の準備はほぼ終了です。

味付けの必要もない、
素材そのものを
味わえるので
とてもいいです。

余裕があれば、菊芋をすりおろして
大根おろしのようにしてから、
土鍋で弱火で炊くのも結構いいです。

最近はやってないですが、
体がとても温まります。


ヌカ漬け用の分も
そのときに一緒に準備しておけば、
夜に糠漬けの仕込みもできます。

概ね1−2日で菊芋はいい感じの
糠漬けができるので、
便利です。

ぬか漬け用、
夜に混ぜる時に入れ込みます。



さて、菊芋を土鍋で調理したものですが、
冷めたら、キクイモから出た水分が
ゼリー状になります。

わかりにくいですが、
土鍋の底に液体がたまっています。

ヌルッとした感じですが、
おそらく、これが
イヌリンじゃないかな。

イヌリンは体内でゼリー状になるって
話は聞きますが、

この土鍋での調理では、
ゆっくり弱火で調理するからなのか、
冷めたらゼリー上のものが
生じます。

もしこれがイヌリンというなら、
すごい量ですね。

写真のものは、ある程度すくって
とったあとなので、
実際はもっとありました。

多すぎるくらいです。

このゼリー上のものが、
体内で糖の吸収を遅らせる、
というなら、
良い健康野菜に
思えてきました。

甘いもの食べて、
血糖値が一気に上がる。

これを防ぐなら、希望のある
食材に思います。

最近、菊芋には大学の研究機関などからか
どんどん新しい品種が
つくられているようです。

大まかな特徴は、
イヌリンの量が多いというのです。

栽培は簡単ですが、
育ちすぎて他の野菜を追いやる
植物です。
植えたら、最後、と言うくらい簡単です。

結構嫌われていますが、
なぜか実ったキクイモを欲しい人が
いる野菜です。

大きく育たなくて
実りが多いなら、家庭菜園や農家で
作る人は増えるかもしれません。

ただ考えてみれば、
野菜の商品開発になっている
と考えられそうです。

〜にいい、となれば、おそらく関心を持つ人は増える。

自然にあるものを改良し、
新たな品種を作る。

あまり良い気はしませんが、
経済的に考えたら、
要は一儲けできる健康食品に
なるってこと
だろうと想像します。

新しい品種の種芋があったとしても、
私はやらないかな。

と言うのも、紫キクイモが
原種の白いものに徐々に押されて、
白くなっているからです。

原点に戻ろうとしている
感じがしました。

もし、このゼリー上のものがほぼ
全てイヌリンだというならば、

どの菊芋でも、結構な量の、
いや、多すぎるくらいの
ゼリー状の液体が生じます。

全てイヌリンというなら、摂りすぎても大丈夫なんだろうか、とさえ思ったくらいです。

サプリメントの欠点として
濃度が濃く、吸収率が低い話を聞いた
ことがあります。

おそらく、理想としては、
野菜などの食べ物から、程よい量、
を無理なくとる。
きっと自然でできたバランスもいいはず。

成分が多いのが良いのかどうか、
わかりません。

今回は、もっとも大きく育っていた、白いキクイモを使っていますが、

土鍋の中はほぼゼリー状の
液体ばかりが翌朝に
ありました。

となると、あえてイヌリンが多い、
というのを
探す必要はないように
思いました。

白と赤、そして紫色のキクイモを
栽培していますが、
どれも美味しく、違いはあまり
わかりません。

強いて言えば、白い菊芋が
もっとも勢いがあって大きく、
収穫も調理もしやすいです。

紫色は根元が大きく、液体が
漏れているように思います。

わかりにくいですが、根本は切ります。この箇所が広いのが多くの紫色で見られます。口径約2cm前後。
白っぽいですが、紫キクイモの
根本です。ここから1-2、3cmくらいは変色しているので食べられない。切り落とします。
この場合、約3cmはカットします。
ロスが多いですが、
このカットされた下部の
分だけでも
育つ野菜です。ある面脅威の生命力です。
白いキクイモですが、大半は根元がしまっています。
後継では5mm程度。液体漏れが少ないのか、
鮮度は保たれやすい。
春だと液体漏れが顕著で、
紫色はスカスカになりやすい。
明らかに違いが出てきます。


思ったのは後から作られた品種の
紫キクイモ(フランスキクイモ)だと、
一手間が増える、
食べられない個所が多いってことです。

そのため、紫を販売する場合は
必ず切り落とします。

と言うのも、仮に10kg買ったとしても、
カットする分だけで、
約1割近くはは
食べられないからです。


でも切り落とすと
たぶん鮮度は劣ってくる。ちょっと悩ましいところ。

切るかどうか判断し難いものもあります。

まぁ要はいらぬ手間がかかります。

白いものだと、切り落とすほどでもないので、そのままか、様子見で切ります。

切ることで劣化が進みそうなものが
あるからです。

とは言っても、紫色がきれいなのと、
でこぼこが少ないものは、
近所の人にも
受けがいいのは事実です。

色や見た目って大事です。

赤紫、パッと見栄えよく、
華やかです。

さて、それはさておき、
今回は菊芋をサツマイモと同じように
調理したわけです。


最小の弱火でじわじわとすると、
サツマイモは甘く炊ける、

キクイモも似たような感じで少し甘さを
感じました。

素材を活かす料理、あまり濃い味付けが個人的には好きではないので、

素材そのもの、たとえば、蒸し野菜が好きな人にはいいかもしれません。

味付けは、味噌と酢、油、塩、
梅干し、
その他塩胡椒など、
和食でつかうものなら
なんでも合いそうです。

これは赤キクイモです。大半が小型、極小サイズ。
でも元々あった品種だと思います。他に追いやられようが、負けている感じはしません。 小さいけど、堅実。
色を保つ。強いタイプのようです。
ただ収穫は小さいので、ちょっと大変です。
根本は小さい、凸凹は少ない。
洗うのは簡単。



キクイモはぬか漬け、漬物でもいける。
やはりここまで容易に使える野菜はない。


色々思いますが、お漬物は買うんじゃなくて、
自分で作った方が断然いいですね。

結構いい一品みたいです。
ご飯と梅干し、味噌汁とお漬物で
結構満たされてきます。

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