クールな10月。優しくしてよ。
書きたいことはたくさんあるから逐一書き留めてみたものの、とくに筆が進まないまま時は流れて。
あんなに鬱陶しかった夏が寂しく感じるくらいに、10月はクールです。
わたしは愛して欲しいタイプの人間なので、夏の暑苦しさ、鬱陶しさはわりと好きなんです。要らないほど重たい暑さで私を求めていてもらいたいですね。
秋。といっても今、この10月。
の。テンション急上昇急降下。機嫌のいいときは気前がよかったり愛してくれたりするのに、今日は突然冷たかったりする。冷たい風が、痛い。
え、わたし何かしたかな?
そんな、適当にあしらわれるようなことしちゃったかな?昔はもっと暖かく包んでくれていたのに。
時間が経つにつれて、変わることってありますよね。いい方にも、わるい方にも。
わたしは今、休職をしています。
人生のズル休み。
夏休みの延長だと思って有意義にダラダラしてみたり、旅行の計画をしてみたりしています。
この夏も、ひとり旅行へ出かけました。
鈍行に乗って。ただただ、乗って。
町にいる時間より電車に揺られている時間のほうが長いなんてこともザラでした。
わたしにそっぽを向く向日葵、覆うように影をつくる木々。
それでも、これでもか、と照りつける太陽。
夏も、意地悪なもんですね。
揺られながら外の風景をぼーっと眺めていると、何もかもがどうだってよくなってくるものです。
わたしの代わりだってたくさんいるし、今の仕事の代わりだってたくさんある。
ロボットやAIが発達したら、わたしなんてただの「ニンゲン」。ああや、こうや、と文句を垂らす無様なだけの物体として始末されてしまうのだろうな。
世界がそうなるより先に、わたしの寿命が先にやってくると思いますが。
職場で。
小言を垂れる、わたしの母親より歳の離れた同僚。
それに乗っかる、わたしより六、歳の離れた同僚。
誰のことを言っているのか。
聞こえるか、聞こえないか絶妙なラインの囁き。
人を不愉快にするか、しないか絶妙な。
まぁ実際、そんな小さなことで簡単に人間はやられてしまうのであります。
効果は抜群。
急所にもあたっちゃったから。もう、どうにもならなくなっちゃって。
んで、ちょっくら逃げてみることにしました。
あは。聞こえてきます。
そんなことで逃げてどうするんだって。
いいんですいいんです、どうぞ放っておいてください。わたしの身はわたしで守ります。
やさしい言葉をかけてくださるあなた、いつもわたしのことを肯定してくださるあなた。
そんな人、そんな季節にだけ包まれて生活していきたいものですね。
休職は今月下旬まで。
もう少ししたら同僚とも再会します。
し、秋よりもさらにわたしを冷たくあしらう、冬もやってきます。
まぁ、なるようになるでしょう。
だって、今までだってどうにかなってきたんですからね。
落ちているときはとことん落ちてしまいますから心配にもなります。
し、自分に価値があるようにも思えません。
消えてなくなってしまいたい。そんなことを考える夜も、幾度もありました。
でも。
「底なし沼」なんてものはないと思っています。
わたしは今、例えるなら。
深い海の中まで沈んでしまったのですが、全身の力を抜いてゆっくり海上まで浮上しようとしているところです。
休職中に浮上しきれなくても、復職してから浮上すればいいや、しーらんぺ。って。
それくらいのテンションで今、生きています。
わたしの代わりはたくさんいます。
そのとおり。
なので、気楽に休職してやればいいんです。
自分がいちばん、かわいいんですから。
わたしの仕事?
そんなものは、同僚や上司がやるのではないですか。そもそも、「わたしの仕事」とは。
誰がやったっていいんです。
わたししかやってない仕事、というのも。ぶっちゃけ。あるんですが。
わたしがいなければ、わたしでない誰かがやるわけです。そうやって、なんとなく、わたしがいなくても回っていってしまうものなんです。
自分っていなくてもよいのでは?
そう思っちゃうのも仕方ないですよね。
でもまぁ、もう少し存在してみてもいいかなあ〜だって美味しいものまだまだ食べたいし。って。
あの人にも、あの季節にも、また会いたいし。
って。
そうやって、適当な理由を見つけながらもう少し生きてみるために、休職しています。
もう少し元気になったら、また。
どうたらこうたらと綴ってみたいものです。
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