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いくらAIが進化しても大切な人との心の交流はサボっちゃダメっていう映画

この映画には大人と子どもが出てくる。
子どもに慣れていない大人と、新しく出会った大人に戸惑っている子ども。
2人は新しい関係を模索する。

この映画にはAI搭載のおもちゃが出てくる。
おもちゃは自身で学習して知識を増やしていく。
周りとの「人間関係」が、人間に追いつき、人間よりも上手くなっていく。

子どもには寄り添い、大人とは交渉する。
下手したら人間の大人と子どもよりも巧みなんじゃないってくらい。
しかしおもちゃは事件を起こす。

その事件をきっかけに大人と子どもは新たな関係を確立する。
ここはめっちゃフィクションでリアルとは言えない。
でもここに映画の面白さ、カタルシスは凝縮されている。

リアルなのは子どもと大人の関係と子どもとおもちゃの関係。
大人は子どもの関係をおもちゃに頼ろうとする。
大人が子どもとの関係をサボろうとしたことが事件のきっかけ。

そこでこの記事のタイトルに戻る。
しかし子どもは残酷で正直だ。
どれだけ好きなおもちゃでも飽きたらぞんざいに扱う。ポイっと捨てる。

そして新しいおもちゃに夢中になる。
最後はおもちゃが可哀想になった。
でも…と、したたかに続くのも映画の面白さだ。

「面白い」「つまらない」だけの感想は面白くない。
作品と観客の関係性が僕は読みたい。
めっちゃ面白かったよ。

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