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子どもは焦らすほど後の喜びが大きくなるけどそれには前提が必要

子どもの願いには応えてやりたい。目の前の子どもからの訴えならできるだけすぐに。
でもいつもいつもそれではつまらない。
子どもの願いにすぐに応えずに、はぐらかして焦らす。

焦らされれば焦らされるほど、願いに応えられた時の子どもの喜びは大きくなる。
だからといって無策で焦らせば子どもは怒って離れていく。
この人は自分の言うことを聞いてくれない。つまらない大人だと。

でも、焦らしても子どもが離れない場合がある。
それは焦らす前に子どもとの信頼関係ができている場合だ。
親子や保育士と園児など、生活を共にしている関係。

なおかつ普段から子どもの願いに応えてくれていて、子どもの信頼をえている大人。
それなら焦らしは有効だ。
たまには焦らして焦らす。やりたいこと、やって欲しいことに応えない。

子どもの「やりたい気持ち」「やって欲しい気持ち」を最大限に高める。
そうしてためにためた気持ちが叶えられたとき、喜びは爆発する。
子どもの前でマジックショーをするときも、可能な限り焦らす。

でも親子の関係ではない。初対面だ。
焦らす前に、初対面の子どもたちの信頼を得なければならない。それも最初の3分で。
ひとつ簡単な方法がある。子どもの前で失敗して見せること。

いちばんわかりやすいのはものを落とすことだ。舞台に登場するなり、ものを落とす。
それも繰り返しくりかえし同じものを何度も落とす。
初対面、正体不明のマジシャンがものを落とすたびに、子どもは安心して喜ぶ。

自分以上によく失敗する、怖くない大人だと行動で見せる。
子どもは最初の1分でマジシャンへの警戒を解き、2分で好きになってくれる。
そこからさらに落とし続けるのがコツだ。

同じことが続くことが子どもにとって安心の材料になる。
最初の3分でマジシャンを大好きになってもらったらこっちのもの。
マジックショーをなかなか始めない、マジックを始めてもオチをなかなか見せない。

そんな焦らしが効くようになる。
焦らしに焦らされた後にふしぎが起こったの時の子どもの爆発。
思い出すたびに頬が緩む。

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