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【海外幼児教育&保育】子供のストレスとどう向き合うか①

こんにちは!
カナダのカレッジで幼児教育・保育を勉強中のNorikoです。

今回のお話は、私がカナダのカレッジで学んだ「子供のストレスとどう向き合うか」についてです。

前回のお話は子供にもストレスがあり、サインや症状が子供に見られた時は大人の適切なサポートが必要になるとお伝えしました。大人の適切なサポートは子供の健全な発達にとても重要な役割を果たします。小さい頃から少しづつストレスとうまく付き合う練習を重ねると自己肯定感が保たれたり、社会性スキルが身についたり、大人になってもストレスとうまく付き合い健全な社会生活がおくれる傾向にあります。

私がカナダのカレッジで学んだのは8つのコンセプトです。

1、保育士、教員、保護者は、子供がストレスをコントロールできる方法を教える。

大人の適切な対応で子供はストレス、気持ちや感情、行動をコントロールする方法を学びます。さらにストレス軽減法を繰り返し練習することで子供自身がストレスと向き合うスキルを身につけることができるようになります。
具体的には、ストレスとはどんな感じでどんな状態なのか一緒に学ぶ、ストレス対処法を学ぶ、子供のストレスについて保護者や家族と共有し、同じようなストレス対処法を家庭と教育機関で実践する。

2、子供が出すストレスのサインを大人が見逃さない。

子供も大人と同じようにストレス値が高まると様々なサインや症状が身体や行動に現れます。ストレスを感じるポイントも、症状も子供によって様々です。サインや症状が出始めたらよく観察し、どのタイミングでストレスを感じているのか見極めることができると対応しやすくなります。

3、子供は感情を正しく表現する方法を覚えるとストレスとうまく向き合うことができる。

大人は過去の経験から様々な感情や感情に対応する術を学んできました。でも子供は感情の名前すら知らなかったり、その感情をどう表現すれば良いのかさえ知りません。そのことを大人が理解し子供に感情を正しく表現する方法を身につける練習をすればストレスとうまく向き合うことができる傾向にあります。具体的には、子供の立場になってみる(例:遊びたかったおもちゃで遊べなかったから機嫌が悪いんだな、など)、子供の好きなこと苦手なこと嫌いなことを知る(どのタイミングで機嫌が悪くなったかを知る)、子供が遊びの中の会話や行動で何か不安や心配になっていることがあるかを察知する(ごっこ遊びの会話に注目する)、大人が今感じている感情を言語化する(子供に不安やストレスを与えない程度に正しい感情表現方法のお手本を見せる)、自己制御法を一緒に学ぶ、など。子供は大人や周りをよく見ています。大人も色々な感情を正しく表現し、その感情の対処法を子供と共有することはとても大切です。

4、子供にストレスホルモン値を軽減するリラクゼーション方法を紹介する。

ストレスのない人生を送ることは不可能です。子供の頃からストレスと上手く付き合う方法を練習することがとても大切です。子供にストレス解消方や対処法を紹介する、日頃からストレスを溜め込まないアクティビティを取り込む、大人がストレスを感じた時の対処法を子供と共有する、そしてストレス解消方や対処法を繰り返し練習することによって子供は少しづつストレスと上手く付き合えるようになっていきます。

次回は残りの4つのコンセプトをお話したいと思います。応援よろしくお願いします。

参考文書
Psychology Foundation of Canada's "Kids Have Stress Too!" Program. (2009). KHST! Preschool and Kindergarten Program. 


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