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スマートな文を書きたくて試行錯誤しているうちに、「バズる文章教室」に手を出した話

長めの文章を書くことになった。キレイで、かっこいい、知的な文章で、周りとの差をつけてやろうか。

あれ、なんか思ったほどキレイな文が書けない。自分で読み返してみても、何が言いたいのかさっぱり。主語述語がちぐはぐしてる。日本語覚えたての小鹿ちゃんみたいな文しか書けない。しかも、漢字もあんまりわからないから平仮名だらけ。

学生時代はもっとスマートな文を書けていたような気がする。現代文の成績も良かったような。まず、漢字をかなりの数忘れている。やばい。漢字の勉強しよう。


ってことで、漢検2級を取得した。さらに上を目指そうかとも思ったけれど、これ以上進むと日常では決して使わないような漢字ばっかり。断念。


さあ、次は何をしよう。

そうだ、キレイな文章を書くための本を読もう。「猫でもわかるスマートな文章の書き方」とか無いかな。本屋行こう。

無かった。でも、猫対象ではないとはいえ、キレイな文章を書くための本は見つけた。仕方ない、これで妥協するか。

「バズる文章教室」

いや別にバズりたい訳じゃないし。創作とかする人向けかな。まあいい、読むか。


面白かった。

文章の新しい楽しみ方を知った。普段何気なく読んでいるような文にも、いろいろなテクニックが潜んでいるんだ。すごいなこれ。短編みたいな感じで、1つのテーマが数ページで完結する。読みやすい。

知ってるあの作家さんの文体って、こんな工夫がされているんだ、あの歌詞ってこんな構成なんだ、などなど、文章の新しい楽しみ方を知った。(一つ一つのテクニックについてはネタバレになるので割愛します)


実際、この本を読んだことで自分の文章力が爆上がりしたかというと、そうとは言いきれない。まあ、読むだけで自分が変わる!って本なんてそうそうないんですけどね。

でも、もっと本を読んでみたいって思うきっかけにはなった。いろんな作家さんの、いろんな文体を味わってみたい。隠されたテクニックを解き明かしてみたい。

自分の文章力の向上には繋がらないけれど、読書量を増やすきっかけになる本だった。

中には、この作家さんのテクニック面白い!この作家さんの著書も読んでみようかなって思う部分もあった。最推しは又吉さんのテクニックかな。

読んで損は無い本。書店で一部を立ち読みするだけでも楽しい。かつての、本好きの自分を思い出すような。

読んでみてください。

もし読まれた方がこのnoteを読んで頂いているのであれば、本からパクったテクニックを数えてみてください。4つは盗んでます。まあ、元々の文章力が弱いのでテクニックを使いきれているかはわからないですけれど。

ここで風景描写でも入れてみるべきなのか。いや、やめておこう。素人が手を出していい代物じゃない。

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