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ひとりの花見

花見の季節だ。

今日は土曜で、晴れだったこともあり、たくさんの人を見かけた。私は人混みが苦手なので、自発的に花見をする事はない。友だちや家族に誘われたら行くくらいだ。

だから今日も、世間の動きとは関係なく市立図書館で読書をしようと思ったのだけれど、花見客で駐車場がいっぱいだったから、仕方なく移動する事にした。

まあ、移動するといっても
私が住んでいる場所より、もう少し田舎の図書館に目的地を変えただけなのだけど。

本当なら私も、もっと社交的になって
人を誘って花を見るべきなのかもしれない。

でも私にとってそれはあまり心惹かれる予定じゃない。休みくらい一人でいさせてほしいし、休みくらい誰かと歩幅を合わせずに過ごしたい。「きれいだねー」とかも言いたくない。心の中のホカホカが、口に出した瞬間逃げていくような気がしてしまうから。こんな風に書いてしまうと、私がものすごく自己中心的な女に見えるな。実際そうか。

市立図書館の窓辺の席に座って、春の陽気を感じるくらいが、私にはちょうど良い。車にもどってから、窓を開けて、もう少し読書を続けた。周囲は無人で、小鳥が鳴いていて、桜を目の端に入れながら本を読んで過ごす時間は、すごく贅沢なものに思えた。自己中心的な私としては、私だけの桜にすごくホッコリした。

2024/04/13_7

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