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シングルマザーの孤独

息が詰まるようだった。

娘とふたりで暮らしていた時も、住む場所を追われて実家に帰ってきたいまも、私は息が詰まるような気持にちになってばかりだ。

やりたいことは、ほぼできない。
何かをしていても必ず横やりが入る。私の時間なんてほぼ皆無だ。

働いても働いても暮らしは全然楽にならないのに、元旦那からは面会もしないくせに養育費の減額の要望ばかりが届く。

私って何かな。

シングルマザーになったことは、後悔していない。
でも、疲れてしまった。

何もかもに、疲れてしまった。
私が死んだら、まとまったお金が娘に入る。それこそ、大学まで行かせられるぐらいの金額が入るようになっている。

じゃあ、私がいなくてもいいよね、と。
どこにも発することのできない気持ちが、心の中に澱のように溜まっていく。

恵まれた環境にいる、のに、どうしてこんなことばかり考えるんだろうと思うと、本当に自分が嫌になる。

シングルの友達なんて周りにいない。ママ友だって周りにいない。
みんな環境が違って、みんな悩みが違う。

どこにも吐き出せる場所なんてなくて、じわじわ喉が詰まるような気持ちだけが押し寄せてくる。

子育てが、こんなに大変だと思わなかった。
こんなに苦しいことが多いなんて思わなかった。

ひとりがこんなに孤独だとは思わなかった。

世のシングルマザーって本当にすごい。
疲れからくる怒りを、娘に向けないようにするので精一杯で、私は。

私は、いったい何をしているのか、よくわからなくなる。

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