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216.モノマネ許さん「少林寺」怒る~中国1500年の歴史を誇る「少林寺」の新たな戦い~

1.モノマネ許さんニセ「少林寺」香港=関泰晴
中国1500年の歴史を誇る「少林寺」の新たな戦い

 

2022年4月15日(金)公開 / 上映時間:100分 / 製作:1982年(香港=中国) / 配給:AMGエンタテインメントより

中国武術で有名な「少林寺」はちやんと商標権があった。(香港=関泰晴)

中国武術の「少林寺」の名前を勝手に使って公演したり、商標権を侵害したりする団体・企業が世界中に氾濫しているとして、本家家元の河南省高山(すうざん)の「少林寺」がニセモノの打倒に向けて闘争をくり広げている。

「少林寺」は、香港カンフー映画で世界中に知れ渡るようになり、それとともに、この「少林寺」を名乗って活動を行う団体がドイツ、フランス、イタリア、オーストラリアなどで毎年のように出現。

こうした団体は岩石割りなど本来は行わない演武を披露。
またメンバーが肉を食べたり、酒を飲んだりするため、「食素独身」(菜食で独身)を主義とする「少林寺」のイメージを壊してしまっているという。

さらに世界11カ国・地域で調査したところ、「少林寺」などの名前を無断で商標登録している例が117件もあったという。

「少林寺」は、商標権を管理する「少林寺事業発展有限公司」を設立。

すでに、世界68カ国で商標登録を申請。こうした動きの中で、「少林寺」の映画づくりを計画する台湾の映画会社は、2003年3月に38万元(約570万円)の名前の使用料を支払ったという。

え、日本はどうなのかって?

日本の「少林寺拳法」は、本家本元の「少林寺」とは長年にわたる交流で信頼関係を築いていて、商標権をめぐる対立はない。

少林寺の釈永信住職は、

「偽者の氾濫には目に余る。千五百年の歴史を誇る『少林寺』の伝統を守るため戦いを進めていくしかない」と語っている。



2.この「特許認定」は誤り~
特許出願前に同じ技術のマニアルが米国にあった~出願された時点でその技術を調べるのは困難?

 
昔、ソーテックと言えば、マックの物まねをして騒がれたときもあった。
デザイン侵害ともいわれたが、2007年「不正競争防止法」で訴えられて負けたはずなのに、模倣を繰り返し続けていた…。
だが、最初の2003年がその始まりだった…。

【e-one(ソーテック)とiMac(マック)(正面)】


【e-(ソーテック)neかとiMac(マック)(横)】 '99年8月24日 発表

2003年(平成15年)4月16日、「カシオ計算機」(東京)はパソコンメーカー「ソーテック」(横浜市)を訴えた。

これは、パソコンのスクリーン上に複数の画面を重ねて表示できる技術の特許権を侵害されたとして、ソーテックのパソコン製造・販売の差し止めと5億5千万円の支払いを求めた訴訟の判決が、同日東京地裁であった。

飯村敏明裁判長は

「特許出願前に、同じ技術のマニュアルが米国に存在していた」と述べ、原告の発明は本来、特許を受けることができないものだったと指摘し、請求を棄却。

この発明を特許と認めた特許庁と逆の司法判断が示された形となる。

問題となったのは、スクリーン上に新たな画面を次々に重ねていく技術で、カシオ計算機は自社の発明として、1986年に特許庁に特許を出願し、1998年に登録されていた。

この技術は米国のマイクロソフト社やアップル社の基本ソフトとして利用され、現在、国内で販売されているほぼすべてのパソコンに組み込まれている。

特許法では、出願前に海外で広く知られていた技術は、国内で出願しても特許と認めない、と規定しており、裁判の争点は、この技術が一番に知られていたかどうかに重点を置かれていた。

 判決は、「出願前の1986年1月、米国内で開催されたパソコン発表会で、同様の技術を掲載したマニュアルが配られていた」とし、「原告の特許はマニュアルに基づいて容易に発明することができた」と指摘。

 判決について、特許庁は「出願された時点で、その技術が海外などで広まっているかどうかを完全に把握することは困難。調査洩れが生じてしまうこともある・・・・・」としている。



※注 この著作権noteは1999年からの事件を取り上げ、2000年、2001年と取り上げ続け、現在は2002年に突入。今後はさらに2003年から2020年~2022年に向けて膨大な作業を続けています。その理由は、すべての事件やトラブルは過去の事実、過去の判例を元に裁判が行われているからです。そのため、過去の事件と現在を同時進行しながら比較していただければ幸いでございます。時代はどんどんとネットの普及と同時に様変わりしていますが、著作権や肖像権、プライバシー権、個人情報なども基本的なことは変わらないまでも判例を元に少しずつ変化していることがわかります。
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