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本屋さんと私の世界。

本屋さんが好きだ。

私は、毎月何度も本屋さんに行く。

本を買う予定がなくとも、目的の本がなくとも。


あそこは、数多の世界への扉が集まっている場所だと

私は思う。


簡単にいろんな世界に手が届く場所。

手に入れられる場所。


ファンタジーやフィクションだけに限った話ではなく、

旅行記やガイドブックに限った話でもない。


すべてのジャンルの、すべての本の、

すべての本屋さんのこと。


本を選ぶことは、新しい場所を探すこと。

新しい人、考え、世界に出会うこと。

目的の場所、目的の人に出会うこと、話を聞くこと。


気になった挿絵、題。

手に取って最初のページを開くと、

新しい世界の扉が開く。


似たジャンルの本でも、同じ著者でも、

書き方、切り口が違えばまた少し違った世界が見える。


別に買わなくたっていい。

得るものがなくたっていい。

そう言いながら毎回一冊は買って帰るのが私だけどね。


ただ、

違う世界を覗いたり見返したりすることが

現実や拒むことのできない今を生きる私の心を

休めてくれる時もある。


どんなにしんどいことがあっても、

離れられない悩みがあっても。


たまたま手に取った本が答えをくれる時もあれば、

悩んでたことが馬鹿馬鹿しいと思えるほど

笑かしてくれることもある。


私の場合、

大きすぎる刺激や世界に好奇心をくすぐられて

ワクワクや興味が止まらなくなって、

すっかりご機嫌になってどうでも良くなって

ぐっすり寝られる。


それと、

窓を開けたら勝手に空気が入れ替わるでしょう?


どうも私の心の窓や扉は、

本屋にいると簡単に開いてしまうらしいの。


さっき書いたように、私は好奇心に駆られてしまう。

他の世界を覗かずにはいられないみたいで。


無理やり開こうとしても開かないけれど

本屋さんでなら、本を手に取れば開くの。


いつの間にか開いた窓から

入ってきた新しい空気が私を少し爽やかにしてくれる。

さっきとは違う私がそこにはいると感じられる。


本を持ち帰る時の私はいつもイキイキしているし、

持ち帰ることがなくても、心は少し軽くなっているから。


だから本が、本屋さんが好き。


きっとあなたにもそんな場所や何かがあると思う。


私とは違っても、あなたを救うような

あなたを少し変えるなにか。


私にとって、今の一番は本屋さんだけれど、

昔と今じゃ違うし、まだ出会ってない場所もあるかも。


今はなくともきっと、

なんて無責任な言葉かもしれないけれど

きっと。


良かったら本屋さんにいってみてください。

もしかしたら、もしかするかも。


いつもと違う本屋さん、いつもと違う棚、

いつもは手に取らない本。


いつもと同じ棚にも新しい入口が、窓が、扉が開いているかも。


あなたに少しの変化をくれる本が、世界が

きっと目に留まるはず。


長袖でも肌寒く感じる季節です。

温かい格好で行ってきてくださいね。






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