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第一話  続き

しばらくして、パフェは家に帰って来ました。

「早く準備しないと! まずは、大変なところからだね、サンドイッチから作ろう!!」

パフェは、キッチンに向かいました。


そうして、三十分後・・・

「え・・・」

出来上がったのは、ぐちゃぐちゃな、サンドイッチ・・・・・
みたいなものです・・・

「な、なにこれ・・・まあ初めてだから仕方ない!!」

パフェはサンドイッチをかじりました。

「味は美味しい!!見た目をこれから頑張っていかないと・・・」

パフェは、そのいびつなサンドイッチを眺めました。

**********

そうして、ようやくサンドイッチが出来上がりました。それにかかっていた時間は、何と2時間・・・!

「ふう・・・ようやくできた・・・!!!」

パフェは、アフタヌーンティーの一番下に、サンドイッチを置きました。
タワーマンションの一階の住民は、サンドイッチです。

「シュークリームとチョコは楽勝!!すぐ作っちゃうんだからっ!!」

そう言って、パフェはまたもやキッチンに向かいました。

そして、何とわずか20分で二つのお菓子を作り上げてしまったのです!!

「二階の住民はシュークリーム、三階の住民はチョコレートね!!」

パフェは、とてもワクワクしていました。

**********

次は、紅茶を選びます。

「うーん・・・決まらないなあ。でも、必ずお茶じゃなければいけないってことでもないはず・・・よしっ!『ブルーマローソーダ』にしよう!!」

『ブルーマローソーダ』は、”ブルーマロー”という茶葉を使ってできるソーダです。重曹を入れると青、レモンを入れるとピンクに変わります。

それは、まるで魔法!魔女のスピカに、とっても似合っています。

「よーし、作っちゃおう!」

そして、ブルーマローソーダを作り上げ、テーブルの準備をしました。

テーブルクロスをひき、真ん中にアフタヌーンティーセットを置きました。

準備万端!! パフェは、キッチンの裏に隠れました。

**********

『ガチャッ』

(来たっ!!)

「うわっ、本当にお腹すいた~!!」

スピカは言いました。

「あれ?いちご、テーブルに何かあるよ?」

「えっ?これって、アフタ ――――――」

(今だっ!!)「ばあっ!!二人とも久しぶり!!」

「えっ・・・パフェ!?」

「パフェだっ!!」

ついに再開

「いちごもスピカも変わったね~!」

パフェは言いました。

「パフェも変わったよ!」

こうして、三人は再開することが出来ました。

**********

「ところで、テーブルの上のやつ何?」

スピカはパフェに聞きました。

「これはアフタヌーンティーって言うんだよ。まあ、私は『お菓子のタワーマンション』って言ってるけど・・・」

「へえっ!!」

「パフェ、ありがとう!!私、アフタヌーンティーあこがれてたんだっ!」

「ところでいちご、スピカ。サンドイッチあるけど・・・お腹すいてなかった?」

「いやあ、あのね~・・・今日、特大パンケーキを作ろうと思って・・・」

いちごは言いました。

「今日、お昼ご飯食べてなかったんだよね~!」

スピカもそれに続いて言いました。

「ええっ、そうなの~!?」

部屋中に、笑い声が広がりました。

**********

「パフェ、これめっちゃおいしいよ!」

二人はそう言いました。

「喜んでくれて嬉しい!」

パフェの作ったアフタヌーンティーは、甘くて、どことなく優しい味がします。


―― この時、 桜の木の三つのつぼみが、祝福するように花を開きました。



〈終わり〉二話へ続く!!

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