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鏡はなぜ左右逆に映るのか?

一晩、こんなことを考えていました笑

これは有名な問題で、TVなどでもたびたび取り上げられていますね。
なんでも2千年以上議論されてきた問題だとか。

問題は「ものを鏡に映すと左右は逆に映るが上下は逆にならない。なぜか?」ということですね。
一瞬「はあ?当たり前じゃん」と思えますが、よく考えてみれば考えるほどわからない。未だに正しい答えが出ていないともされる問題です。

この問題は、実は2つのテーマに分かれています。
それは
1.もの(文字など)を鏡に映すと左右は逆に映るが上下は逆にならない。なぜか?
2.鏡に映った自分は左右が逆に映るが上下は逆にならない。なぜか?

1の問題は実は、さほど難しくありません。ネットで調べればすぐに答えは出てきます。https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/4a1105f752781b31892020183a00c16c
僕流に簡単に説明すれば、こんな感じです。
「文字の書いてある紙を鏡の前にかざせば、文字は左右逆に映っているように感じる。だが、文字の書いてあるクリアファイルならどうか。自分の側からは透けて左右逆になって見えるし、それと全く同じものが鏡にも映っているはず。つまり、そもそも左右逆になってなどいない。」

では、2の問題。
鏡の前で右手を挙げれば、鏡の像は左手を挙げているように見えます。しかし、上下はそのままです。頭は上にあるし、足は下にある。

こちらが恐らく難解なのでしょう。
僕の答えは、次の通りです。

人間を回すとき、水平方向に回すのが普通だから。

どういうことか説明します。

鏡の前で右手を挙げたとき、鏡の像はなぜ左手をあげているように感じるのでしょう。

・・・おそらく、そう認識するまでにこんなプロセスを挟んでいるのでは?僕は挟んでいます。

鏡の像を、自分と同じ向き、つまり背中が自分の側へ向くように頭の中で回している。

こうすることで、自分の前に、自分とそっくりな左手を挙げている人物が浮かび上がります。
これで、左右逆の自分が鏡に映っていることになりました。

・・・ここで、気づいたことがあります。

今、脳内で鏡の像を水平方向に回しました。
実は、先ほど鏡の像を回転させるときに「水平方向に回せ」とは指定していません。
にもかかわらず、水平方向180°の回転をイメージした人がほとんどなのではないでしょうか?

そう、実は選択肢として、腰を軸にして宙返りのように180°回転させる方法もあるのです。鉄棒をイメージするとわかりやすいかもしれません。
この方法でも、鏡の像を背中を自分側へ向けることができます。

さて、この自分に背を向けて逆立ちした像をどう解釈したらよいでしょう?

・・・実はこの像、このように解釈できるのです
・挙げている(というより動かしている)手は自分から見て右側の手である。つまり、鏡像は自分と同じ側の手を動かしている。
・頭と足が逆になっている。

まとめると、鏡像は左右の関係は保存されたまま、上下のみ逆さまになっているのです。

我々は鏡像の位置関係を認識するとき、鏡像を水平方向に180°回転させて自分と比較するというプロセスを無意識にとっています。だから、鏡像は左右逆に映っていると直感的に思います。
しかしこのプロセスを水平方向ではなく「鉄棒のように前後に180°回転させる」というように変えるだけで、結果は上下逆さまの鏡像という結果になります。

鏡に映る自分が左右逆というのは、思い込みなのです。

言い換えれば、左右逆という言い方ができるなら、上下逆という言い方もできる、ということです。

しかし、一般的に鏡像は左右逆であると認識するのは、身体を180°回すときに水平方向に回すのが自然であり、宙返りさせるのは不自然だからという理由でしょう。
日常生活で体の上下が逆転することはそう多くありません。体操でもやっていない限り。
一方で水平方向に回転させるのは簡単です。1日の中で何回ターンしているか分からないくらいです。

だから思ったのですが、宇宙飛行士なら鏡を左右逆と認識しない人がいても不思議ではなさそうですね。

・・・この問題についてたくさん調べたわけではないので、僕と全く同じことを既に言っている人がいるかもしれませんが・・・
先日TV番組で「いまだに解明されていない」と言っていたので、もしかして人類史上初の発見だったりして。

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