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ノーツドミノのコーディング資料・リファレンス

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ノーツドミノのコーディングをするときに参照できる資料をまとめます。基本的なものを中心にします。
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記事一覧

[Lotus Script]変数のスコープ(影響範囲)

はじめに 多くのコードでは、変数を使う機会が多いです。長いコードのどこか2か所で同名の変数を定義してしまったとしたら、いったいどうなってしまうのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。 (Declarations)で宣言したもの 変数をコードの『(Declarations)』で定義するか、関数やクラスの外で定義すると、コードの全体で使えるグローバル変数になります。  次のコードは、『(Declarations)』で定義して、『関数』で値を設定した『変数』という名前の変数です。

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[基礎][LotusScript][式言語]LotusScriptのコード内で式言語を使うには

はじめに通常、LotusScriptでコードを書いたら式言語(@関数、コマンド)は使えません。また式言語でコードを書いたらLotusScriptは使えません。このためLotusScriptでコードを書いている途中に次のような不満が溜まることがあります。 「式言語なら今悩んでいることを簡単に解決できるんだけど。LotusScriptではどうやればいいんだっけ…」 解決策の一つは、「ヘルプ」を調べることです。ノーツのヘルプには「クロスリファレンス」と言う、式言語とLotusS

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[基礎][LotusScript]繰り返しに便利。For…Nextステートメントを使ってみよう

はじめに同じような命令を繰り返す処理(繰り返し処理)に使う、典型的な機能がFor ステートメントです。幾つか種類がありますが、この記事ではFor…Nextステートメントについて説明します。 繰り返し処理とはこういったものです。例えば、「料理で、枝豆の皮を10さや分剥く」とか、「貧乏ゆすりを75回行う」といった動作をプログラムで実現するには、どうすればよいでしょう? 単純な方法は、「枝豆の皮を剥く」命令を10行分書くとか、「貧乏ゆすりする」命令を75行分書くというものです。

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[基礎][式言語]フィールドの値を操作するには?

はじめにフィールドの値を式言語で色々と操作してみるのが、この記事のテーマです。具体的には、@Get関数や@SetField関数を使って、フィールドの値を取得したり、フィールドの値を書き換えたりする方法を紹介します。 【関連記事】 Step.1 式言語によるフィールド値の取得と書き換え前提として、何らかのアプリを既に作成済とします。Step.1のゴールは、あるフィールドの「一日一善」というテキストを取得し、別のフィールドに表示するプログラムを作ることです。 まず、Domi

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[基礎][式言語]ビューでSELECT予約語を使ってみる

はじめにノーツのプログラムには、予約語と呼ばれる特殊なコードがあります。DEFAULT, ENVIRONMENT, FIELD, REM, SELECT等です。 これらは、式言語のように働きます。 今回はこの中のSELECTを取り上げて、ビューでの使い方を紹介します。ビューにおけるSELECTの役割の一つは、ビューでユーザーに見せる文書を決めることです。 Step.1 SELECTをビューで使用する前提として、何らかのアプリを既に作成済とします。 Domino Desi

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[基礎]ビューでカレンダーっぽいビューを作成するには?

はじめにノーツでカレンダー機能を見たことはないでしょうか?実はノーツでは、カレンダーも開発することができます。しかも、作るだけならば簡単です。今回の記事ではNotes/Dominoでカレンダーを作る方法を紹介します。 Step.1 ビューを開く前提として、何らかのアプリの原型を既に開発済みとします。Domino Designerで画面左側の[ビュー]をクリックし、右クリック[新規ビュー]を押します。 ビューの名前は、今回は[ca]としました。他の項目は触りません。OKを押

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[基礎][LotusScript]どんな種類のエラーがあるのか確認するには?

はじめにLotusScriptや式言語でプログラムを作成していると、各種のエラーが発生します。一体、どのようなエラーがあるのでしょうか。Error関数を使うと、人工的にエラーを生じさせることができます。今回はこれを使って、ノーツで生じる各種エラーを一瞥します。 Step.1 エラー確認ボタンを作るアクションボタンに、各種エラーを次々と発生させ、メッセージとして表示するプログラムを作ります。前提として、何らかのアプリの原型を既に作成済とします。 この記事ではDomino D

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[基礎][LotusScript]データ型って何?

はじめにプログラミングの初心者が戸惑う要因の一つに、「データ型」という概念があります。ノーツのLotusScriptでも、データ型が合わないとエラーが発生し、プログラムが動きません。この記事ではデータ型についてまとめます。 データ型とはデータ型とは、IntegerやStringといったもののことです。次のようにLotusScriptのコードの先頭部分で、変数を宣言するときに使います。 Dim moji As StringDim seisu As Integer ユーザー

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[基礎][式言語]文字列から余計な空白を取り除くには?

はじめにデータベースで数値等を集計する際に、問題となることが多いのが、表記の揺れ[表記ゆれ]です。例えば顧客リストの氏名欄に、「山田太郎」さんという顧客がいるとします。この名前に対し、ある入力者は「山田 太郎」と、苗字と名前の間にスペースを入れて記録しました。別の入力者は、「山田太郎」という風に、苗字と名前の間を詰めて入力しました。また別の入力者は、「山田 太郎 」と末尾に半角スペースを入れる、些細ではあるものの気付きにくい入力ミスをしました。こうしたバラバラの記録様式のせい

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[基礎][式言語]コメントの種類、使い方 ~式言語編~

はじめに他人が書いたプログラムのコードは、どういった意図で書かれたのか、理解困難なことも少なくありません。また自分で書いたコードでも、人間ですからその意味を忘れたりもします。こんな時活躍するのがコメント機能です。親切なプログラム言語には、「コメント」という機能が備わっています。 コメントは、本で言えば「註(ちゅう)」にあたるもの。註は本文を変えず、本文の言わんとすることを別の個所で説明します。ちなみに作家でも、自著のある一節に込めた意図または見解を他人に聞かれた時、書いた当

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[基礎][LotusScript]データ型を調べるには?

はじめにデータ型が不適切であることが、LotusScriptを使った開発でエラーが起きる多くの原因です。エラーメッセージに頼らずにデータ型を知ることができれば便利です。今回は、TypeName 関数を使ってこれを実現します。 Step.1 TypeName 関数でデータ型を調べるTypeName 関数を使うと、変数や定数といった式の値のデータ型を調べることができます。TypeName 関数は、引数( )内の値のデータ型を識別して、文字列として返します。 今回はPrompt

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[基礎][式言語]データ型を調べるには?

はじめにコードのデータ型が不適切であると、意図した通りに動かず開発が滞ります。そのためエラーが発生した場合等に、データ型を調べながら開発していく必要があります。またユーザーからの入力が文字列などか、数値なのかによって、条件を分岐させたい場合も考えられます。 Notesにはデータ型を調べる関数が用意されており、以前にLotusScriptのTypeName 関数を取り上げました。 【関連記事】 今回の記事では、式言語でデータ型を調べる関数を紹介します。 式言語でデータ型

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[基礎][式言語]文字列から必要な部分を抽出するには?

はじめに何らかの事情で、文字列から部分的に文字列を取り出したい場合があります。例えば、各データの先頭に付いている「・」等の記号を除去したい。「"りんご, ババナ, なし"」という表示で先頭部分(りんご)だけ取り出したい。といったケースがあります。 この記事では、文字列から必要な部分を抽出する式言語の代表的関数である、@Left、@LeftBack、@Middle、@MiddleBack、@Right、@RightBack、@Wordを紹介します。 Step.1 各種関数の

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[基礎][LotusScript]クラス・オブジェクトの概念を確認する。

はじめにプログラミング初心者が、LotusScriptをはじめて最も困惑するものの一つ。それは「クラス」の存在ではないでしょうか。式言語ならば、ヘルプを読んで、なんとなく「5(数値)」や「"りんご"(文字列)」といった値を引数( )に入れれば、滞りなく何かが表示される場合が多いです。 しかしLotusScriptの場合、初心者が正しくコードを書くハードルは高くなります。難しさの大きな要因は、「LotusScript のクラス」または「ノーツクラス」と呼ばれる、定義済の膨大な

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