マガジンのカバー画像

美術について書いたもの

7
主に現代美術の展覧会や作品について書いたもの。しかし滅多にない。
運営しているクリエイター

記事一覧

「retake-とらえなおされる日常-」コンセプト・ノート

これは、2002年にせんだいメディアテークで開催した「retake-とらえなおされる日常-」を企画…

小川直人
1年前
2

『BAKERU』によせて

仙台発のビジュアルデザインスタジオ・WOWの20周年を記念して東京南青山のスパイラルで開かれ…

小川直人
1年前
2

森を満たす不穏な残響 (『echo』/澤田サンダー)

まったく別の用件で訪れた青森の国際芸術センター青森[ACAC]で、ちょうどそのとき展示されて…

小川直人
1年前
3

幻肢痛、または、あらかじめなかった身体の記憶 (ALTERATION 2003/青野文昭個展)

宮城県仙台市にあったwhat's art galleryで行われた『ALTERATION 2003』(青野文昭個展)のた…

小川直人
1年前
6

彫ることと残すことのあいだに -高橋健太郎展『内在する意志』

これは、高橋健太郎展『内在する意志』(2005年4月24日-5月1日/what's art gallery[宮城県…

小川直人
1年前
1

「我ガタメニ躰ヲヒトツ(山内宏泰)」評

これは、2001年冬にwhat's art gallery(宮城県仙台市)で開かれた展示のために書かれたもので…

小川直人
1年前
2

「hot spot plan report(椎名勇仁)」評

これは、2001年春に宮城県仙台市にあったwhat's art galleryで開かれた展示のために書かれたものである。 初出:不明(2001年) 世界は何によってできているのか? あるいは、世界を何によってか再現できるか? 椎名勇仁は、はじめて会ったギャラリーの片隅で「粘土でこの世界を作ることができると思っている」と言った。 世界を粘土で作ることはできない、と最初に言っておこう。世界の形を模すことはできても、世界は形だけでできているのではない。叙情を廃せば、粘土は土の塊