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カウンセリング、思ってたのと違ったかも(長文)

初めてだから
しっかり準備して挑みたいし
制限時間があるから、効率的に進めたい

まずはカウンセリングとは何か、
を調べた。

カウンセリングとは、行けば事態が良くなるわけではなく、自ら主体的に動くことに意味があり、その手助けのひとつでしかない、と知った。

カウンセリングを受ける際は
人それぞれで良いが「目的」を持っていないとダメらしい。
だんだん、何のために通ってるか分からなくなるらしい。

私は「話を聞いてもらいたい」「客観的な意見が欲しい」という目的を設定した。

初回は1時間で、それ以降は25分。
病院と併設してて、治療の一環で受けるから無料だけど時間は短いらしい。
効率的に話ができるようにケータイのメモに
思いを書き出して、まとめた。
書いてるうちに気づくこともあった。
どうすればいいか、まで考えて書いた。


とうとう当日。
緊張した。
どう話を切り出せばいいのかと思ったが
やはりカウンセラーから質問を始めてくれた。
初回は生い立ちのすべてを聞くらしく、
40分ほど私が生まれてから今日までのことについて事細かく聞かれた。
生まれた日のことを何か知っていますか?とか、お兄さんは何歳でどこに住んでて、どんな人ですか?とか幼稚園の頃の思い出はありますか?とか。
私は自分のことを聞かれるのがとても好きなので、全く苦痛ではなかったが、早く話を聞いて欲しかった。
生い立ちを話しながら、心を病む理由など何一つ無さそうな人生だなと思われてるだろうな、と思ったし自分でもそう思う。

そして残り20分ほど、やっと本題に入るかと思ったら、どういう進め方をするかという話しから始まった。
「どんな自分になりたいですか?」と聞かれ、困った。その答えは考えてきてなかった。なぜなら、カウンセリングを受けて自分をどうにか変えたいとは思ってなかったから。絞り出した答えは、躁うつの最悪な症状を治した状態、「死にたいと思わなくなりたい」と答えた。
ただね、それはちゃんと薬飲んで健康に過ごしてればいい話で、カウンセリングには求めてないのよ。勘違いしてほしくない。

どうやって進めたいですか?って聞いてくれたらよかったのに。
たぶん強い意志を持った人はあまり来ないんだろうなと思った。

そして結局流されるままに認知行動療法の枠に押し込められた。
気分と思考を分ける話、宿題を出すから自分の思考パターンをこういう風に書き出してみて、次回持ってきてください、と。
そしてもう終了時間だから、ささっと終わった。

最後になにかありますか?と聞かれたので、
「治療をしたいというよりは、話を聞いてもらいたい気持ちの方が強いです」と言った。
その時にはもう声は震えて、涙が出そうになってた。
予約してから2ヶ月待って、準備して期待してやっと迎えたこの日、こんなふうに終わってしまって、やるせなかったし悲しかった。

終わってから、数分後に診察だから、待機場所で待ってたけど、我慢してた涙が溢れてしまって、診察室に呼ばれてからも、1分ほど泣き止まなくて話せなかった。
あー、鬱がひどいと思われちゃうな、期待外れなカウンセリングに泣いてるなんて思わないだろうな、誤解を解きたいけど、嗚咽で話せない。とにかく診察は普通に今月の話をしなきゃな、と思ってなんとかいつものように今月のことを振り返った。

けど、今月が人生で一番ひどい躁うつだったから、あの死にたかった日のことを話したら、さらに追い討ちをかけるように涙が出てしまって、もうずっと泣きながら話してた。ほんと嫌。
そして薬を増やそうね、となって
また泣いた。

最悪な日だった。

診察後は個室の待合室が空いてなくて、4人ほど人がいるスペースに通されて支払いまで待たなくちゃいけなくて、でも涙止まらなくて無理だから5分ほどトイレにこもってしまった。
なんとか支払い済ませて病院出ても、涙止まらず、駐車場みたいなところで泣いてた。
薬局でもいつものお兄さんだし、いつも明るくしっかり返事して薬の説明聞いてたのに、この日は声も出せず、相槌を打つしかできなくて、嫌な気持ちにさせてしまってないか気がかりだった。

帰りももう、ゆっくりしか歩けず
前も見れず、
何も考えられなかった。

晴れてたのに急に豪雨で、
タクシー乗って帰って
家のそばのコンビニで下ろしてもらって
ご飯買ってから外出たら、
前が見えないほどのゲリラ豪雨。
みんな雨宿りしてたけど、
鬱が酷くて感情があまり動かないから、
どうでもいいやと思って1人だけ
小さい日傘さして土砂降りの中帰った。
サンダルで、足首まである水たまりも入って、
スカートは絞れるくらい濡れたけど、
何も思わなかった。

服を脱いで、家のソファでしばらく一点を見つめてぼーっとしてた。

すべて午前中のできごと。
大変だった。

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