足が外側に向くのは何故??
お疲れ様です。セラピストの脳リハです。
本日は「麻痺側下肢が外側を向いてしまう症状」について、お伝えします!
足が外側に向くとどうなる??
病前からガニ股の様な歩き方をしている方もいますが、麻痺側だけ明らかに外側を向いている脳卒中の方は多いです。
なぜ、外側に向くのか。
その前に…
足が外側に向くことでどんなデメリットが生まれるのか…以下にまとめます。
☑︎ 腰痛や膝関節痛の原因となる
☑︎ 膝関節変形症(O脚)のリスクが伴う
☑︎ 腹部の筋活動の制限
☑︎ 股〜足関節の可動性制限(運動連鎖から)
☑︎ 降り出しに必要以上のエネルギーが必要
☑︎ 足が重く感じる
☑︎ 支えが不安定
☑︎ 足部のクローヌスが出現しやすくなる
…など
様々な二次的合併症や、機能低下、歩行障害の要因となります。
原因はなに??
症状により原因は様々ですが…
解剖学的要因と神経学的要因で分けて説明します。
① 解剖学的要因
☑︎ 股関節内転筋の筋力低下
☑︎ 体幹の筋力低下
☑︎ 膝を支える靭帯(外側・内側側副靭帯)損傷
☑︎ 腰椎-骨盤の回旋固定
☑︎ 前傾姿勢に伴う腰椎-骨盤屈曲固定
☑︎ 股関節伸展制限
など。
② 神経学的要因
簡潔に言うと…
「足の向きを調節する方法が分からない」
です。
そもそも、足を外側にする時、どの関節が必要なのでしょうか??
答えは「股関節」です。
この当たり前ような答えを、麻痺側を外側に向けながら歩いている方は非常に多いです。
ここが使えていないからこそ、足を前に降り出す為に…骨盤を持ち上げて、足を外側に回す歩様になります。
よく言われる「ぶん回し歩行」です。
このことに対して、脳卒中患者は「足部」で修正すると記述することが多く、いかに視覚情報に頼っているのかが分かります。
足を外側にしない為のポイント
まずは、意図として股関節から足の向きや方向を変えることに意識を注いでください。
足の向きをを調節するとき、足部で動かすのではなく、股関節で調節すれば真っ直ぐ向ける様になります。
座った姿勢や立った姿勢で調節が難しい場合は、寝た状態でもいいので、まずは自分意図を正しい方向に戻す、また学習させることが改善に繋がります!
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