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「かみかさ」第20話

おじさんから、もらった傘を使う事なく梅雨は明けた。

試合が近づいてきて練習を毎日していた。キャプテンとして考えなけえばいけない事も山ほどあった。
髪を切る時間もなく試合当日を迎えた。

しっかりポニーテールを高い位置に結び、気をひきしめた。

いよいよ相橋総区決勝戦を迎えた。
優勝したい。
いのりは髪を試合毎に結び直してきた。

試合での、いのりは、いつものように強気だった。

「絶対ここは抜いてやる。
次はここだ。いくぞ。」
目は鋭く睨んだ。
「このシュート、絶対キメてやる。
これで優勝。」
ドリブルの音は、リズムよく、低く強く響き
ボールは手に吸い付いてるようだった。
ボールを手にするとステップ。
バッシュのゴム底がキュッと鳴る。
片手でボールを導き、手からはなれる時、毛先が頬に当たった。
一瞬、目線がズレた。
ボールはネットを、かすめただけだった。
負けた。

この髪のせいだ。


何かのせいにしたい
逃げ場は必要だ
逃げてもいい
でも自分を
傷つけないで

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雨の日をたのしく

ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?