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マタニティーブルー in イタリア

今週で妊娠中期が終わり、後期に差し掛かろうとしている。

最近になって気分のアップダウンがダウンのときがやや強めに顕著になってきた。
何もしていないときでも胸の中心がきゅっと締め付けられて、とても切なく世界には自分一人しかいないような気持ちになる。
このご時世人が大勢集まっている場所にも行くのが怖く、基本家にいるため、それも相成って孤独感が加速している。

妊娠してから、色んなところで電話でやり取りをすることが以前より多くなった。
制度やコミュニケーションの方法の違いから、ちょっとしたストレスが溜まる。
先日電話で行った3つのやり取りについて書きたい。


まず一件目。
近々3種混合ワクチンを接種する必要があり、電話で予約をした。

その電話をするまでも大変だった。
ネットで調べても予約先がなかなか見つからず、周りに聞いても予約方法を知っている人はなかなかいなかった。
診察等の予約手配をしてくれるという薬局があり言ってみたが、何故か全く違う予約を入れられたりもした。
幸い同じ予防接種をしたばかりの方がいて、その人に詳細を教えてもらえたため予約するまでにありつけた。

早速電話をしてみる。
予約対応時間が3時間で短い。
なかなか繋がらない。
1時間ほど何回かかけ直してようやく繋がった。
オペレーターは、ギャルっぽい女性だった。

「すみません、今妊娠していてあるワクチンを接種しないといけな…」
「今何週目ですか?」
「今27週目で、ワクチンの名前は…」
「少々お待ちください。11月〇日にしましょう。あ、違う、ちょっと待って。やっぱり10月〇日で。今何週目でしたっけ?」

このような感じで常に話を遮られたり、日付がころころ変わったりして、大変不安になった。
ワクチンの名前も言っていないし、向こうも確認してこない。
ワクチンの種類を確認するまでに、予約日の件で5回ぐらい話遮られた。

私は電話が元々苦手で、対応相手のペースに飲み込まれる。
今回も向こうの押しが強くて、電話が終わるころには疲れてしまった。


二件目。
婚姻手続の件で市役所の女性と電話。
「すみません、婚姻手続についてお伺いしたいのですが…」
「いつ結婚されるご予定ですか?」
「それがまだ決まっていなくて、土曜日の午前中で、できるだけ早めの日がいいと考えているのですが…」
「でも日にちを行ってくれないと、こちらも対応出来かねます。」
「一応12月までにはと考えています。一度市役所でお話をお伺いしたいので、金曜日で訪問できる日をお伝えいただけますか。」
「わかりました。では後ほどメールにて市役所への訪問日と、婚姻可能な日をご連絡させていただきます。」

要約するとこんなやり取りがあり、数時間後メールで連絡が着た。
訪問日は木曜日を案内され、向こうが気にしていた結婚日についてはノータッチだった。


最後に三件目。
両親学級を開催している団体との電話。
「すみません、〇日に行われる両親学級の体験をしたいのですが。」
「わかりました。ですが両親学級は有料のコースとなっており、コースの参加者が優先となっております。ですので参加は難しいかと…」
「そうでしたか、では今回は参加できないということですね。」
「いえ、参加者がどれだけ集まるかわかりませんが、もし参加者が多い場合はオンラインになります。その場合はオンライン授業のリンクをメールで送りますね。」
「わかりました、ありがとうございます。」

ざっくり書くとこのようなやり取りがあった。
実際には同じことを何回も話したり、話が少し脱線したりして、団体側が私たちの参加に前向きなのか意図を読み取ることが少し難しかった。

また、婚約者にこの電話について話すときに気が付いた。
もしコースからの参加者が少ない時は、自分も参加できるということか?
母国語でないやり取りだと、ちょっとしたことに気づかないことが多々あるが、今回もそれに当てはまった。

その後メールを受け取った。
〇日に対面で両親学級が行われるため、ある住所に来てくださいという案内だった。
しかし電話の女性からは、オンライン授業の場合はリンクを送ると言われたため、少し混乱した。
恐らく参加希望者に自動で送られるリマインダーメールだと思われるが、はっきりとしない。


このように書くと笑い話だが、実際に対応すると頭が混乱してエネルギーを消費する。
ないものねだりだろうが、こんな時日本だったら手続きがシンプルだったりするんだろうなと、異国の地での出産に少し不満を感じてしまう。

ネタだと思って乗り越えるしかないので、noteにちょっとした愚痴を吐かせてもらった。

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