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【若手に裁量ありまくり!】文系学卒が入社2年目からWeb3・ブロックチェーンの案件で活躍する話

NRIデジタルで主に通信事業者向けシステムのエンハンス・新規企画等を担当している小松です。

2021年に新卒で入社してから、早くも2年半が経ちました。
大学では社会心理学を専攻し、ブロックチェーンはおろかエンジニアの「エ」の字からも程遠い人生を送ってきた私が、入社2年目にしてWeb3・ブロックチェーン関連の案件を担当した経験について、お話したいと思います!

「Walletech」とは

野村総合研究所(NRI)は、産業ITソリューションの1つとして、Web3時代のデジタルウォレット開発キット「Walletech(ウォレテック)」を2023年3月より提供しています。
本キットの詳細については、NRI発表のニュースリリースおよびNRIデジタル公式ホームページ記事「日本社会を活性化するデジタルウォレット」をご覧ください。
私は、「Walletech」の立ち上げ・開発および、それを利用した新規アプリの提案~開発プロジェクトに参画しました。

デジタルウォレット(暗号資産やNFTなどのデジタル資産管理アプリ)開発キット


調査を通じて、技術知識とNRIマインドを学ぶ

初めは、ブロックチェーン/Web3時代のID技術についての技術調査を任され、実装における技術標準や課題の洗い出しなどを行いました。
調査に当たり意識して実施したことが3つあります。

  1.  関連書籍を読み、知識ベースを作る

  2.  標準化団体のメンバーの主催するセミナー等に参加する

  3.  X(旧Twitter)などのSNSを駆使して、最新の情報を収集する

特に3つ目は、デジタルネイティブ世代の強み(?)を活かせたポイントだと思っています(笑)
この時の調査結果の一部を元に、「DID/VC」に関するブログを、NRIデジタル公式ホームページにて公開していますのでぜひ読んでいただきたいです!


調査を通じて、新しい知識を吸収できた私ですが、もう一つ学んだことがあります。それは、「調査結果や、決定事項に責任を持つこと」です。
NRIデジタルでは、あらゆる決定に対して「なぜそうなのか?」を自分の言葉で説明できることが求められます。(※あくまで個人の感覚です)
適当に作った資料や、なんとなくで決めた内容だと「この仕様になっているのはなぜ?」と聞かれたときに「えっと…」と詰まってしまいます。

こうならないためには、物事を根本から分かったうえで決定すること、少しでも説明できない部分があれば周りに相談したり、調べたりしてきちんとした根拠を持つことが必要です。

実際に私は、社内外のブロックチェーン有識者にヒアリングを重ねたり、各種セミナーに参加して、難しい言葉や概念も自分の言葉で説明できるレベルで理解するよう心がけました。
普段はおおざっぱな性格の私が、このプロジェクト(PJT)を通じて身につけた重要なマインドだと感じています。

2年目からスクラムマスター

このPJTにアサインされた当時は、研修を経て、別PJTに配属され数か月たったかな…という頃です。
初めはZ世代代表として、一般ユーザ視点の意見を期待されてのアサインでした。しかし前述の調査や検証を通じて、ブロックチェーンの知識がたまり、自分で言うのも微妙ですが、アドバイザー(!)のような立場になり、開発フェーズにも参画することに。

アジャイル方式での開発で、なんと2年目ながら一部モジュールの開発チームのスクラムマスターを任せていただきました。

やってみると…裁量がありすぎて、正直びっくりです。

ベテランの開発メンバーとのかかわり方、アジャイルプロジェクトの進め方など、いろいろと悩みながらも自分なりに奮闘していました(笑)。
そして、開発メンバーに頼り切らず、自分も手を動かす立場として、やれることは何でもやる!の心持ちを大切にしていました。

とにかく触る、手を動かす

ブロックチェーン分野では、DefiやNFTなどのトレンドはもちろん、使用するライブラリ・開発環境など技術スタックのスタンダードも速いスピードで移り変わっていきます。
NFTや暗号資産機能の構築に当たっては、最適な仕様の検討のため、あらゆるデジタルウォレットを触り、公開されているソースコードについて読み込みました。
とある機能の検証用に、自作でDapps(※ブロックチェーンを基盤とするアプリ)も作成しました。

また、個人的に興味があった「NFTのレンタル規格」についても社内の有志活動で調査を実施し、知見を貯めていきました。
こちらについてもNRIデジタル公式ホームページにて下記ブログを公開しています。ぜひご覧ください!


振り返って

「人は与えられた役割に応じて成長する」などと言いますが、私の場合もまさにそうだったと思います。2年目にして挑戦の連続でしたが、上手く道筋を立ててくださったPJTの先輩方のおかげで、当案件をやり切り、エンジニアとして成長できたと思っています。
たとえば、
 “想定顧客のビジネス展開を考えた時に、どういう機能を備えた方が良いの か?“
 “既存のシステムを踏まえると、処理にはどういったパターンが考えられるのか?”
など、企画から開発まで、あらゆるフェーズで生じた課題に対して、これまでの経験をもとにその人なりの“答え”を提示してもらいました。こうしたアドバイスをありがたく参考にさせて頂きながら、無事にリリースを迎える経験が出来たことに感謝の念しかありません。

今後の抱負

ブロックチェーンやWeb3の概念は、難しい部分が多くて、社会に普及するには課題がたくさんあります。
しかし、皆さんの生活をより便利にし、安心安全な社会をもたらす可能性も秘めています。
これからも技術へのキャッチアップを続けて、新しい社会の形をつくっていく仕事に貢献したいです!

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