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「自分のアバター(分身)をみつけよう」のお知らせ

こんにちは!志村信裕です。
今日は子ども向けワークショップのお知らせです。
noteでこうしたイベントの告知をするのは初めてですね。

今回は横浜市民ギャラリーからのご依頼。お願いされたのは、通年プログラムである子どものためのアトリエ講座「ハマキッズ・アートクラブ」でのワークショップです。対象が小学1~3年生というのは横浜市民ギャラリーからのリクエストで、こんな内容のワークショップを考案させてもらいました。

自分のアバター(分身)をみつけよう
モノをよくみて、自分の分身になるものをみつけたら、
そのことをみんなでお話ししてみよう。自分の意外な一面がみつかるかも。

開催日時:2024年1月21日 (日) 13:30〜15:30
講師:志村信裕(映像作家)
対象:小学1~3年生と保護者
定員:10組(抽選)
料金:一組1,000円
受付期間:7月下旬~2024年1月4日(木)
※締切後、当選の連絡を受けた方が講座に参加できます。

どうでしょうか?
自分で言うのも何ですが、ちょっと変わった内容ではないでしょうか。

普段は小学1~3年生という低学年の子どもだけを対象にしたワークショップは実施しないので、今回は自分でもチャレンジングな内容です。保護者も一緒に参加というのも初めての試みかもしれません。

このワークショップ、現時点で定員の3倍の応募があるとのことです。
自分以外の講師のワークショップを見てもらうと分かりますが、他のワークショップは何かをつくるワークショップです。
一方、僕のワークショップでは何もつくりません

そんなワークショップに定員以上の応募があることに正直、驚きました。
子ども向けのワークショップを探して、応募するのは子ども達の親です。
そんな彼/彼女らの関心が、「つくること」から「見る」「考える」「発話する」という方にシフトしはじめているのではないでしょうか。

そうした美術教育に対するニーズの変化は自分の思惑通りで、つくることの経験も大事ですが、アートをきっかけにして、自分のものの見方や、考え/感じたことを対話する機会をつくることこそ、僕が子ども達にやってもらいたいことなのです。

このワークショップ、実施前にも関わらず、色んな方から内容が面白いと言われます。ワークショップのアイデアって、みなさんが想像されている以上に考えるのが本当に大変なので、そんな感想をもらうだけでも自分の労力が報われて、嬉しくなります。

ちょうど先日も、どうやってこのアイデアを思いついたのですか?と聞かれて言葉に詰まりました。考えたのは今年の2月。ほとんど一年前のことなので、自分でもどうやって考えたのか忘れていました、、、。

で、記憶を辿ると今年の1月にTOKASで実施した「モノと語り」という二日間にわたる大人向けのワークショップがあります。そのワークショップを通して僕自身が発見したことが面白くて、ちょうど今回の横浜市民ギャラリーから頼まれたワークショップが子ども向けだったので、切り口を子ども向けにアレンジしたのが「自分のアバターをみつけよう」です。

「モノと語り」を短く要約すると、身近なモノに参加者自身の語りを付与してもらう企画でした。モノの持ち主が語ることで、個人の経験や感情がモノに投影されて、モノが持ち主のエージェント(代理であり、分身)になることがとても興味深い内容となりました。しかも参加者には実用/非実用なモノの2種類を持参してもらったことも考察すべき視点だったと思います。

この「モノと語り」というワークショップ自体、自分の創作活動の中で芽生えた興味・関心が反映された、自分らしい大事な仕事になったと思うので、こちらでも改めて紹介したいと思います。記録映像もあるのでお楽しみに。

最後になりましたが、「自分のアバターをみつけよう」の募集期間は2024年1月4日(木)までなので、内容に興味があり、参加条件が合う方は是非ご応募してみてください。
応募の詳細:https://ycag.yafjp.org/events/hamakids_2023/

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撮影: 丸尾隆一  画像提供: Tokyo Arts and Space

作品制作のための取材をはじめ、アーティストとしての活動費に使わせていただきます。