N. Segawa

1857年国際チャイコフスキーピアノコンペティションにて優勝したヴァイオリン奏者。 現…

N. Segawa

1857年国際チャイコフスキーピアノコンペティションにて優勝したヴァイオリン奏者。 現在は焼き肉のサカイ交響楽団にて首席コントラバス奏者としてアルバイトしている。

最近の記事

今年買って良かった打楽器2023

毎年やってる気がするけどぶっちゃけただの散財自慢なんですね。 個人で買うものに関しては「どうせ周りが必要なものは持ってるから自分は使えるか使えないかは別にして目新しいものを買う」という指針を持っています。結果、「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」という金田のバイクみたいな楽器を大量に抱えることになってしまっています。 が、なぜか今年に限っては今まで使っていたものが壊れたり足りなかったりで買い足すことが多く、なかなか新しいモノに手が出なかったのが残念。 それでもK.M.Kのトライ

    • 「スネア分からん」という人の為に

      「弘法筆を選ばず」とか言わない ジュニアオケや小中学校の音楽科にちょいちょいと顔を出すことが多いのですが、まぁ小太鼓がしっかり整備されている学校や団体の少ないこと。多くの場合で音楽科の先生やいわゆる「顧問の先生」は打楽器のことサッパリ、というケースが多く、仕方ないっちゃ仕方ないのだけど合奏で「小太鼓、もうちょいサッパリした音出せない?」とか言われてる生徒見ると「その前に!小太鼓を!整備しろ!!」と助けに入りたくなることも多々。 そして大抵の場合で「楽器の悪さは腕でカバー!」

      • 「打楽器くらいなら出来る」というパンピーを刺す楽譜集

        「叩くだけでしょ」と言われた事がある貴方へ大人になって分別ある人に囲まれるに従って減るとは言え、打楽器やっていれば誰しも最低一人には「打楽器って叩くだけでしょ?自分でも出来そう(笑)」とか言う人に出会い、ギリリと歯軋りした事があるのではないでしょうか。ある程度頭が働く人であれば「専門職があるということは自分が知る以上の何かがあるのだろうな」と考えられるはずだが、そうでない人や中高生のちょっとイキりたいお年頃などは「打楽器やってます」と言った途端にすーぐこの言葉が出てきます。相

        • 打楽器奏者の悲鳴

          楽譜は音を出さない楽譜というのは言葉のようなもので、作曲家と演奏者を繋ぐ大事な物。もちろん言葉と同じで訛があったり使う語彙に偏りや癖があったりするものだけれど、「その言い回しおかしいよ!」とか「言葉遣い汚い!」といったことは当然起こりうる。 最近は楽譜制作ソフトが安く手に入りやすくなったことやDTMの躍進で作曲家の頭から浄書の観念や演奏のし安さ、プラクティカリティ等がだんだん薄れていっているように思える。なんというか、音をだすのはあくまで奏者であって楽譜そのものではないという

        今年買って良かった打楽器2023

          演る曲は変えたくない

          「やることは変えずにやり方を変える」 最近口癖になってるこのフレーズ。コンサート業界にいると多分誰でも一度は遭遇する「もっと知ってる曲やってよ」に対する自分なりの答えである。 演奏家、特にベートーヴェンとかハイドンのような誰でも名前を知っているような作曲家の作品ではなく、現代音楽をメインとして活動している人はひっきりなしにこういう事を言う客やオーガナイザーとバチバチに殴り合う事になる。 そこで折れて何となく流行りの曲を手癖で自分なりに”アレンジ”して演奏する人を何人も見てき

          演る曲は変えたくない

          今年買って良かった打楽器まとめ

          「買って良くなかった打楽器」など存在しないしないんです。どれもこれもいつかどこかで使うものばかり…… とか言ってると家中に普段使いもしないものがゴロゴロ転がる立派な打楽器奏者の出来上がり。清く正しい打楽器奏者の姿ですね。 今年買った物を振り返るのは「これはもう持ってるから今後買わないようにしよう」という自戒が3%、残りの97%は「見てみろよ俺はこんなに散財しちまったんだぜウェッヘッヘ……」という自慢にならない自慢です。 Harlanタンバリン現在Harlanのタンバリンは4

          今年買って良かった打楽器まとめ

          Romeo and Juliet at Gare du Nord エラータ集

          Koppelのヴァイオリン・マリンバ二重奏曲 「Tarantella」や「Toccata」でおなじみのAnders Koppelの曲で、何故かほとんど誰も演奏しておらんという謎の曲。蓋を開けてみればなるほど、なんかところどころおかしなところが多い…… 勇気を出して作曲者本人に突撃し、出版社に渡す前のオリジナル譜を入手。出版社が清書する際に色々と間違えてしまうのはよくあることなので、比較して出版されたバージョンにある間違えを列挙していきます。一体誰に需要があるのか不明だけど!

          Romeo and Juliet at Gare du Nord エラータ集

          コロナが狂わす音楽家の人生

          まだまだ危ないんですよ!世間はもう色んなダークなニュースで溢れかえっていて、もう2年前からあるような病気の話なんて飽きちゃって……ってなるのも分かるけど! まだまだ流行ってて気を抜くとサクッとやられるんですよ。重症化したら目も当てられないはもちろん、「罹った」というだけで狂ってしまうものもあるんです。スケジュールとか。タイトルには「人生」とか仰々しく入れちゃったけど。 音楽祭最終日のケース 室内楽の音楽祭、結構な確率で最終日に「動物の謝肉祭」持ってくるんですね。楽しい曲だ

          コロナが狂わす音楽家の人生

          音楽家の頭わるい会話

          音楽家のSNSって大体良い事しか書いてないですよね。 特にフリーランサーにとっては自分自身が大事な広告塔なので当たり前っちゃ当たり前なんですけど。 逆に有名オケに所属していたり大学で教鞭取ってて収入が安定している人達は割と好き勝手な発信してますよね。非常に腹が立ちます。 音楽家のSNSといえば、何見ても『勉強になります』『インスパイアされました』って言うタイプとか、「今日は○○でお仕事♡」って言いながら自撮りばっか上げるタイプとか、常に深い自らの音楽観語ってくれちゃうタイプ

          音楽家の頭わるい会話

          タンバリンパーティー!

          パーティって言うには寂しい絵面だけど!たまに楽器メーカーが箱いっぱいに製品詰めて送ってくるんですね。トライアルボックスって呼んでいるんですが、気に入ったものがあったらそのまま買って、買わなかったものは送り返すという仕組み。 新しい会社がプロモーションの一環として送ったり、国内に取り扱い業者が無い場合にお願いすると送ってくれたり。打楽器専門店なんて見当たらないようなド田舎カントリーに住んでいる身には涙が出るほど有り難いです。 今回は友達のサム君が韓国に新しく出来たタンバリン

          タンバリンパーティー!

          打楽器奏者に贈りたいクリスマスプレゼント案

          付き合いが長いパートナーに贈るプレゼント、段々とアイディアが尽きてきませんか? 僕はもう完全に尽きています。去年なんか苦し紛れにヴァイオリン用の高級松脂を贈りました。これが何故か大ヒットしてとても喜ばれたので、コツは「自分の金では買いたくないけどあったら使うモノ」を贈ることだなと学びました。 そこで、「何か欲しい物ある?」って聞いた時に「マレット」って半ば本気で答えるような輩をパートナーに持つ頓狂な人たちのためにいくつかのアイディアをピックアップ。 ①シンバルネックレス

          打楽器奏者に贈りたいクリスマスプレゼント案