副鼻腔炎の話
脳動静脈奇形(AVM)が見つかった際、同時に画像検査にて副鼻腔炎(蓄膿症)であることも判明しました。
副鼻腔炎は、鼻の脇から繋がった空洞に膿が溜まったり、鼻腔に鼻茸(鼻ポリープ)ができて鼻呼吸がしづらくなったりする病気です。
溜まった膿が頭痛の原因となることもあるそうです。
鼻茸が鼻腔を塞いでいたのか、横になったときなどに鼻呼吸がしづらいという自覚は確かにありました。
[参考]
副鼻腔炎 - Wikipedia
点鼻薬が処方されましたが良好な結果が得られなかったので、AVMと一緒に大学病院の耳鼻科で診て頂くことになりました。
1回目の診察では、治療の方針はAVMの検査結果を待ってからとのことで、鼻に小さなカメラを入れて病状の確認のみでした。
AVMの治療方針が経過観察と決まって2回目の診察のとき、先生が「鼻茸だけ今から取っちゃいましょうか〜」というような調子だったので、そのまま手術して頂くこととなりました。
自分の場合は右の鼻の穴のみ鼻茸ができていたので、そちらに麻酔を塗られてしばらく待ちました。
麻酔が効いてきたら手術開始です。
鼻の穴に小さなペンチのようなものを突っ込まれ、鼻茸の根元を焼かれました。ものが焼ける異臭を感じます。
あとはひたすら掴む用の器具でぐりぐりされました。
ちなみにこの間、鼻にカメラが入っていて目の前のモニターに映されているので、様子を見ることができます。
最後は思いっきり引っ張られました。顔の内側を剥がされる奇妙な感じがしました。
ブチブチと組織が千切れる感覚がして、鼻茸が喉の方へ落ちました。
血塗れの鼻茸を口から吐き出しました。大体5cmくらいの大きさでした。
手術中、麻酔をかけられているとはいえ痛みはそれなりにあります。ずっと奥歯を噛み締めて耐えていました。
鼻茸を取るだけでは完治とはいかず、また再発する可能性があるそうです。
しかし、溜まった膿を取り除くとなると少し大掛かりな手術になるそうなので、それは受けませんでした。
術後3年ほど経ちますが、呼吸のしにくさは今のところ感じていません。
副鼻腔炎でお悩みの方は、日帰りでやってもらえるはずなので、鼻茸だけでも取ると生活の質は上がると思います。
2019年7月17日 記
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?