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「変態紳士」になっていた髙嶋政宏さん

武士スタント逢坂くん

『武士スタント逢坂くん』という深夜ドラマを見ていたら、高嶋政宏がすごい形相をしていました。目を血走らせて、笑顔とも憤怒ともつかない絶妙な顔です。
一瞬でひきこまれた。
というのも高嶋政宏というと、いわば髙嶋兄弟の『おにいちゃん』のほう。凛々しい系の男前として二枚目な役柄ばかり演じているイメージがあったのですが、深夜のドラマとはいえ、香川照之ばりの顔芸を見せてくれている。
いくら『親の仇のように春画をとりしまる暗君』の役とはいえ……。
どうしちまったんだ? 高嶋政宏。

SM好きの変態

で、最近の高嶋政宏のことをネットで調べてみました。
どうやら、おにいちゃんは数年前からSM好きの変態だということを周囲にカミングアウトしているらしい。
そしてこんなエッセイも出している↓

変態といえど

高嶋政宏の覚醒の要因はなんだ?
即入手して読んでみました。

『変態』といえど、そこまで特殊な性癖はなく(クスコで女性器の奥を見る映像は好きらしいですが……)SMショーを見にいったら、ショーの素晴らしさにハマってしまい、自分でも『縛り』の練習をしているらしいです。
そして仕事で仲良くなった人をショーに誘ってみたりするのですが、ここで大事なのはけして無理強いはせず、決めるのは本人。新たな扉をひらくかどうかは本人次第。ただ、なにがきっかけでハマるかはわからないが、提案はさせてもらっている、そうです。このスタンスが『紳士』っぽいですね(笑)

いろいろ多趣味な人

この本、タイトルほどには『変態』の話はしていなく、他には食べ歩きが好きで食べログをはじめたことや、プログレッシブロックのファンでDJをしていること、愛する妻シルビアとのことなど書いています。

この人、若い時からカッコよかったわけではなく、高校時代は太っていることがコンプレックスで明るい青春ではなかったようです。同級生の石黒賢を羨んでますしね。それで夏休み中に猛ダイエットをして、普通体型にちかづくものの、周囲は元肥満だとしっているので、あまりモテなかったようです。
まぁ、20代の時はけっこう遊びまくってたようですけどね。

ちょっとした人生哲学

若い時は役者とはこうあるべきだ、などのプライドがいろいろあって、己の行動に制限を与えていたようですが、そういったこだわりを捨てていくと、いろいろと楽になり、まわりに人が寄ってくるようになったそうです。
すごく丸くなったというか、無邪気な子どものような印象ですね。
哲学者ニーチェのいう精神の三段変化『駱駝→獅子→幼子』を想起しました。

まとめ

40才、50才になっても人ってこんなに変われるものなんだと、そのことに勇気づけられました。ただ、この人、けっこうスピリチュアル関連にハマっちゃいそうなので、悪い人に騙されやしないかが少し心配です。


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