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グランジの神様・第3話までを描いて思うこと

焦げ猫は、カズオのような虐待は親からは受けたことがありません。
ただ、親父が昭和の雷親父なうえ、私自身がADHDでしょっちゅう問題を起こしていたので毎日のように部屋の隅まで吹っ飛ぶくらい引っ叩かれていましたが、彼なりの教育だったのでしょう。
「ごめんなさいもうしません」と言うとすぐ笑顔になってくれました。

虐待はともかく、カズオのお母さんに思考がよく似た人が知人に複数、実際に居たんでモデルにした感じですかね…。

例えば「ワタシは美人で気が利いて床上手、お店のナンバーワンなんだから」とか「夜職以外は家事手伝いしかしてないから世俗の手垢がついてません(逆に言えば仕事ができない)」とか、女性としての自分に自信があるのか…男性は働いて自分に尽くす(守る)のが当たり前…と思っていた人がいます。
その人にお子さんはいなかったんですが(幸い?)専業主婦で、普段からわがままだったらしく旦那さんが家に帰ってこなくなり、お金は入れてもらっていたのに買い物時の運転手・荷物持ちが居なくなったと言ってヒステリー→うつ病になったそうです。

「女は小綺麗にして旦那をヨイショしてれば働かなくていい」っていうのは男性もまた「俺のプライドを傷つけない女がいいんだ」というオレ様な価値観の人がいるせいもあります。
これは古今東西一定数います。

ですがそういった女性の依存もまた男性にはプレッシャーになることもあるんですね。
カズオの父親が逃げたのもそのあたりの理由という裏設定ですが、カズオの母親は何となくそれを知っていながら認めず、反省ということをしません。
全部運のせい、人のせいだと思っているところから抜けられない。


「グランジの神様」 第3話より

とくにそういう人だと、自分の境遇に不満が募ると守るべきものを無視したり、弱い者に当たり散らしたりということになる傾向が強いんじゃないでしょうか。

また、異性依存、ギャンブル依存は病気という名の現実逃避でもあります。

そして、怖いのは、誰でもそうなる可能性があるということ。
依存もそうだし、虐待も。

誰だって苦労はイヤです。

確かに育児は大変です。
逃げたくなったり、どんなにかわいい我が子でも疎ましくなる瞬間も確かにあります。
虐待は誰でも加害者になり得るものです。

「ひどい親だ!」
…と思うようなニュースで心を痛めたときに、批判的になるというよりは「この人の母性を育てるにはどうすればよかったのか」と焦げ猫はよく考えます。
そしてそこに、よく言われる周囲のサポート云々以前に、本人の「男性依存や他力本願、自分を顧みられない脆弱さ」が裏にあると思うのです。

若い人に言いたいのは…自立してバリキャリやれとは言いませんが、玉の輿がひっくり返ったときにしっかり自分を保って守るべきものを守れる女性を目指すのも、地味なことですが自分磨きなのではと。

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ちなみに、エラソーな持論を述べましたですが…、
ワタクシ焦げ猫は、離婚した時はもとより、旦那が働けなくて(働かない?)困ったときには何としても自分が働こうとしていました。
あきらめて働かないより、お金に困るほうがイヤだったからです。
で、働きはしたけど家事ができない…。
そのために、何人もの男性に「お前は男を立てない」と、棄てられてきました…(苦笑)。
先ほど話したような依存心の強いタイプとは逆かもしれませんが、これもまたどうなのかなと(汗)。
やはり仏教で言う「中道」(要するに真ん中らへん)がいいわけですが、平和な家庭を築いている方は、それができているんでしょうね。

そして私は確かにトラックドライバーとして何日も家をあけて(親の協力を得て)娘には寂しい思いをさせました。

それだけでも娘にはトラウマになっているのですから、中身の入った缶ビールを顔に投げつけられ、存在が消えて欲しいなんて罵倒されたら、気丈な男の子でもどんなにか傷つくでしょう。


「グランジの神様」第3話より

そして、強烈な負のオーラをまとってカズオの家に現れた謎の老人はもしかしたら貧乏神かもしれません。


「グランジの神様」第1話より

貧乏神は、怠け者や他力本願の人の家に棲みついて、持っている渋うちわをあおぐとどんどんその家が経済的に転落していくといいます。
そうだとしたらおそらくカズオの母を改心させるために来たのでしょうが…。

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余談ですがお分かり頂けただろうか…。
カズオ母、風俗嬢やっていたときは髪をミルクティーアッシュにしていますが、辞めて美容院に行けなくなり、プリン頭になっています(笑)。
焦げ猫も1回やりましたけど、ああいう色は、すぐ抜けてブリーチそのものの黄色っぽい色に戻っちゃうんですよね…(汗)。

色設定として、カズオとカズオ母は一応実の親子なので、自毛と肌の色は同じで設定しています。

「グランジの神様」第4話より先行引用

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次回より、カズオ中学生編です。
進路指導も詰めに入る3年生の秋から始まります。
お楽しみに。



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