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小説たち

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ニュイの書いた小説達をまとめています。
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2020年4月の記事一覧

シャルレ二番館の恋人

「坂下さんを見てるとイライラする」 雨の雫で濡れたわたしの髪を、傘をさしてない方の手で、…

オンライン飲み会

夜の8時、月が空高く登った晩に俺はパソコンの前にいた。 目の前にチューハイとつまみを用意し…

シャルレ二番館のすれ違い

「外に出たい」 まるで地面を突き破って、出てくるセミのように。 外は曇り、気温は20度 いつ…

小説の書き方について

こんにちは! 初めましての方も、 そうでない方もお立ち寄り下さり、 ありがとうございます!…

シャルレ二番館月明りのディスタンス

「月明かりが綺麗ね」 妻の花蓮がそう呟いた。 外を覗くと煌々と空高く、 まんまるの月が登っ…

シャルレ二番館の闘いたい学生

古く煤けた畳のうえに大の字に寝転がってみる。もう1週間近くまともに外に出ていない。 辺り…

シャルレ二番館の出会い

when the night has come and the land is dark… 夜が訪れて 大地が暗くなるとき And the moon is the only light we'll see 月明りしか見えなくなる No I won't be afraid, no I won't be afraid 恐れはしない 恐れはしない… 隣の窓が開いてるのかベン・E・キングのstand by meが聴こえてきていた。 ベン・E・キングか…懐かしい。 確かこれが

シャルレ二番館の思ひ出

さっきまでベン・E・キングのstand by meが 隣の部屋から聴こえてきていた。 娘の敦子は隣の部…

それは田舎暮らしを決めたひとりの男性の朝の話し。

夜が明けようとしていた。 ヒュゥ…プクプクプク…とケトルの音が鳴り ほんのり熱めのお湯で…

わたしだけの兄さん

「くそっ、くそ…クソ…!!!」 歩きながら、なんとも言えないどす黒いコールタールのような…

わたしだけのご主人様

最近雨がシトシト降ってるわ… 「あぁ、これはね梅雨というんだよ」 窓越しから外を眺めてい…

わたしだけのメイド

「ゴ主人サマ…温カイ紅茶ヲオ待チシマシタ」 たどたどしい日本語が愛らしい。 小雨が降る中…