ここから先は、「生命力」にかかっています

こんばんは。

今日は、病院から連絡が来ました。
いい知らせと、悪い報告です。

ネガティブな話は、父が髄膜炎にかかってしまったことです。こちらはすぐに対応するとのことでした。

ポジティブな話は、肺の機能が少し戻ってきたことです。そして、意識はまだあり、問いかけに対して、ゆっくりですが声で反応をしているそうです。

髄膜炎の病状原因としては、以下の説明だと理解しています。
「もともと持っている免疫力が高くなってしまい、自分の細胞を攻撃してしまうので、その作用を抑えるための薬を投与しました。そのデメリットとして、普通に生きていればなんともない菌に細胞がやられてしまいます。今回は、カビが問題のようです」。

そう考えると、人間の身体に備えられた、免疫システムはとてもよく出来ているのだなと思いました。免疫が高くてもだめで、低くてもダメ。絶妙なバランスで、身体に入ってくる菌に対して、調整をしていく。よく、「自然のバランスがもっとも大事」、「中庸」など言われていますが、とにかく均衡状態を保つことが、一番自然でよい状態なのだと思います。

数日ぶりに、明日(22/3/17)または、明後日(22/3/18)に父と話すことができるようです。ただ、顔だけ映して話すことになります。今までと違った透析システムを使っていて、さらに、治癒のために体中に管が通っているので、身体全体を映すと、びっくりしてしまうからです。

そこから、復活を遂げたら、人間の生きる強さに感動します。医師は、「
ここから先は、「生命力」にかかっています」と、おっしゃっていました。

今日は、家に帰ってこの病院からの報告を、母から聞きました。帰宅後、すぐにこの話になったのですが、思わず私は、笑ってしまいました。昨日までの母の顔と違って、憑き物が落ちたように、笑顔だったからです。理由としては、いつ病院から連絡がくるのか三週間ぐらい待っていて、疲れてしまい、緊張の糸が途切れたそうです。あの人は、「生命力」だけは人の10倍あるから、なんとかなるかもしれない。ダメでも、ここまで来たら、「お疲れさん」と。

近くにいる人の、穏やかな空気は、伝染するのだなと思います。つられて、「なるようになる」と、思えました。

私が、昔から尊敬している人がいます。それは、中村天風さんです。天風さんは、経営の神様・松下幸之助さんや稲盛和夫さんに影響を与えた人物です。さらには、ロックフェラー家の人が、人を活かす方法の教えを請いきたりなど、日本を代表した大哲人でもあります。

彼は、いくつか本を出しており、最近、数十年ぶりに最新刊がでました。
その名も「信念の奇跡」。この本のなかで、今の私の心境に、勇気づけられる箇所があります。それは、「死生観」についてです。

「生きていることに感謝している人間」は「生きている気持ちの人間」なんだよ。「生きていても死ぬことばっかり考えている人間」は、「死んでる気持ちの人間」なんだ。

「信念の奇跡」中村天風述 日本経営合理化協会出版局

「生きているだぜ、息が絶えないかぎりは。たとえやがて死ぬであろう臨終が迫っているときでも、息が絶えないかぎりは生きてることだけを考えて、生きてることに感謝して生きるんだ。」

「信念の奇跡」中村天風述 日本経営合理化協会出版局

今日も、お読みくださり、ありがとうございます。

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