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オランダの教育「イエナプラン」とは?

こんにちは、おあです🤗
3児子育て中で小学生の娘2人はホームエデュケーションを選択しています。 子供たちが毎日を楽しく自分らしく過ごせる社会にしていくために、これからの学びの在り方について考えるnoteです📒


今回は、「オランダの教育イエナプランとは?」というテーマで書いていきます🖋

■オルタナティブ教育


第29回目の放送で、「オルタナティブ教育って何?」という放送をしています👇



なので、今回は「オルタナティブ教育」をご存知という前提でお話ししてしまおうかと思います🙇

代表的なものとしては、「モンテッソーリ教育」「シュタイナー学園」「サドベリースクール」「イエナプラン」・・・などです。

中でも特に、日本で急速に広まりつつあるのが、オランダの教育「イエナプラン」です✨

有名なのが、長野県にできた大日向小学校・中学校です🏫
こちらは私立ではありますが、国に認可された初のイエナプラン学校ということで、当時全国から教育移住する家族がすごく増えて、注目されました💡



さらに驚くべきは、昨年とうとう広島県に公立のイエナプラン小学校ができたのです😮
「常石ともに学園」というのですが、これも大変なニュースになりました🎉


このイエナプラン教育、どうしてこんなに日本で受け入れられているのでしょうか?



■オランダの教育「イエナプラン」とは?

まず、日本でいう「総合学習」や「個別探求型」を実践しやすいコンセプトを持っているということです。
そして、今の教育に足りない「対話型」「異年齢集団」で構成されているということ。
「インクルーシブ教育」を実践しているということから、人気が出ています。

このイエナプランというのは、もともとはドイツの教育者、哲学者であるペーター・ペーターセンさんという方が、イエナ大学というところで取り組んだ「オープンモデルの教育」なんです💡

ペーター・ペーターセン


このペーターセンさんは、1884年から1952年まで生きていらっしゃった方なんですけれども、もともとは二度の世界大戦を経験して、「もう二度と戦争を生まない社会を作りたい!」と。
そのためには、学校という場所を人間としての子どもをちゃんと育てる学校にしなくてはいけない、というふうに考えたということなのです。

子どもを工場の1歯車だとか軍隊の1兵士ではなくて、個性ある1人1人の人間として育てることを目指して、学校教育の在り方を見直そうとした取り組みが「イエナプラン」というモデルだったんですね🤗

ペーターセンは、学校は利益追求の社会の道具になってはならないと。
単に知識やスキルの伝達を効率的に行う機能のためではなくて、子どもも大人もみんながそれぞれ個性を尊重されて、平等の価値を認められた「共同体=コミュニティ」であるべきだと考えました。
そこから、「対話」と「異年齢集団による学び合い」というコンセプトが生まれています。


このイエナプラン教育、生まれはドイツなんですが、実際広まったのはオランダです🌷
現在オランダで200校以上がイエナプランを取り入れた教育を行っているそうです🏫

オランダ


イエナプラン教育では、大人が一方的に何かを教えて、子どもが一方的に受け身で教わるという関係を否定しています。
イエナプランスクールでは、異学年の子どもたち同士が、一緒に教えあったり助けあったり、学び合うために、「比較」や「競争」がそもそもありえません。
また、お互いに1人1人個性を持つ違う存在というのが大前提なので、障害があるとかないというのは関係ありません。
今でいう「インクルーシブ教育」です。

また、イエナプラン教育は「一人一人違って当たり前だよね」という大前提に立っているので、対立はあって当然だと考えます。
喧嘩はあって構わないんです。
むしろお互いに違う者同士が対話して、どうやって一緒に生きていけるのかということに向き合う場が学校である、と考えます。
なので、イエナプラン学校にはいつでもサークル状に車座になって、話し合いができるような空間作りが必ずされています。


■イエナプラン教育の3つの特徴

①算数や国語、理科、社会といった科目の区切りはありません。
その代わり、対話と遊びと仕事と行事という4つの活動が循環するように1日のスケジュールで組み立てられています。

② ワールドオリエンテーション
ワールドオリエンテーションという日本でいう「総合学習」のような活動があります。
テーマは「子どもからの問い」を出発点として、その問いをもとにみんなで話し合いながら、協働しながら学んでいく授業です。

③ ブロックアワー
ブロックアワーといわれる、日本でいう「個別探求型」みたいな時間があります。
子どもたちは何かわからないことについてすぐに答えを出したり、すぐに解決するのではなくて、答えのない問いを抱いたまま、諦めずに自分なりに探求を続ける態度を育成します。

もう1つ、いわゆる教科書などを使うのではなくて、「体験型」を重視しています。
なのでできるだけ本物の自然や自物に触れる時間というのを持っていて、結果的に屋外での活動、いろんな動物や植物を育ててみたり、世話してみたり、川で遊んでみたり、森を散策してみたりというような自然体験を中心に据えた学校が多い印象です。


■オルタナティブな教育勉強会

来月から、勉強会という形から始めて、願わくば4月ぐらいから週に1回、オルタナティブな教育を実践する場をやっていきたいと思っています。
そこで私がこの「イエナプラン」というのを基礎にしていきたいと思った理由も、学校に必要なのは「対話」と「インクルーシブ」だと思うからなんです。
インクルーシブというのは障害があるとかないとか関係なくいろんな子でごっちゃ混ぜに一緒に学んでいくという教育のことです✨

出典:日本インクルーシブ教育研究所


■対話の必要性


まず「対話」。
学校に娘たちが通っていた時、鉛筆は絵がついてちゃダメとか、消しゴムは白じゃなきゃいけないとか、定規はキャラクターものはダメとか、ものすごく細かく「これダメ!あれダメ!」って決まっていて💦
学校の行き帰りしかジャンバーは着ちゃいけないとか、書いていないルールがいっぱいあるんです😥

校則だらけの学校


学校には「12の決まり」というプリントが配られているんですが、「ランドセルにステッカー貼ったりキーホルダーはつけちゃダメ」とか、「登下校時は校庭を横切らず体育館の脇を通る」とか、「御守りは1つだけ」とか・・・😱
細かいことがたくさん決められていて、なぜこういうルールができているのか誰も何も教えてくれません。

私は、おそらくこういう理由でこのルールが決まってるんだろうとか、こういう校則はどうして作られたのかっていうのはなんとなくわかります。
でも、子どもたちは一切それを聞かされていませんし、納得していないわけです。

こういうルールこそ、子どもたちみんなで話し合って決めていくべきものだと思うんです。
なぜなら自分たちの学校、自分たちのクラスだから。
自分たちが生活していく上で必要なルールであれば自分たちで決めればいいんであって、なぜ最初から、「あれダメ、これダメ」「こうしなさい、ああしなさい」って全て決まっているのか?😥

ルールに従わせることが教育ではないですよね?
ルールを疑ったり、ルールを一緒にみんなで話し合って合意形成をしながら作っていくのが、私は教育だと思うんです。



■インクルーシブ教育

 もう1つが「インクルーシブ教育」。
第13回の「発達障害の子どもが増えている本当の理由」という放送でもお話ししたんですけれども👇


幼稚園で普通に一緒に過ごしていたお友達が、入学する前の就学時検診で引っかかって別の特別支援学級に行くことになりまして。
学校に上がってからはほとんど関わることはなくなってしまいました。

・・・それだけではありません。
1年生から2年生に上がる時、2年生から3年生に上がる時・・・。
1人ずつ、特別支援学級に送られていくんです。
「発達障害の疑いがある」ということみたいなんですけれども😥
そうやって、子どもたちを排除していく。


「特別支援学級」って、特別な名前が付けられてるんですね。
3年生に上がった時に、2年生で一緒に学んでいたお友達の名前が名簿にないわけです。
で、よく見ると「なんとか学級」っていうところにその子の名前があると。

私は、こんなのおかしいと思ったんです😠
学校がやるべきは、できない子や合わない子を排除して、分離していくようなことではなくて、むしろそういういろんな子がいるわけですから。
いろんな子がいる集団の中で、どうやってみんなで一緒に学んでいけるのか。
どうやって共に生きていけるのかということを体験して、みんなで試行錯誤するのが、教育がするべきものではないのかと😔

子どもたちにそうやってちょっと変な子は排除していいんだよと。
大人がそういうことをしているわけですから。
そういうことをむしろ子どもたちは学んでしまうと思うんです。


しかもそうやって散々、「この子も発達障害」「あの子も発達障害」と分離教育をしてきて。
で、社会に出た時にいきなり「ダイバーシティ」とかって、「誰も取り残さない!」なんて、しらじらしいにもほどがあるなと思うわけです😡

多様性社会!



・・・またちょっと熱くなってしまいました💦
今日は本当は、そのイエナプランを取り入れて、もう20年以上保護者さんたちが自分たちの手で作り上げてきた学校が大阪にありまして。

「箕面子どもの森学園」というんですけど👇

この素敵な学校を紹介しようと思っていたのですが☘
ちょっと熱くなって、また13分になってしまいましたので💦
箕面子どもの森学園のご紹介は、また次の機会にさせていただきたいと思います🙇


■イエナプランの書籍

イエナプランに関しては、「イエナプラン実践ガイドブック」というリヒテルズ直子さんの書籍に具体的に書かれています👇


もう1冊、「公教育で社会をつくる~本当の対話、本当の自由~」というリヒテルズ直子さん×苫野一徳先生の対談形式の本があります👇



こちらも私は心を打たれまして🥹
こういうのを私もぜひ地域で実現させていきたいと思いました✨


■イエナプラン勉強会のご案内

東京の多摩地域の方限定になってはしまいますが、3月8日(金曜日)10時~11時半に「イエナプラン」に関する勉強会も行う予定です📒

もしご興味ご関心ある方がいらっしゃいましたら、コメントなどお寄せいただければ、詳細をご案内できるかと思います🙌



お読みくださりありがとうございました✨
また次回お会いしましょう🥰
いいね♥️フォロ👍お待ちしています🤗




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