御話のお話 其の壱



プロローグ

 2024年一発目の御話でございます。書いてるのは二か月くらい前なんですけどね。
 何書こうかなって、毎度迷うんですけどね、今回はなんと革命的な箸休め方法を見つけたんですよ。
 しかもこの箸休め方法、今回だけじゃなく定期的に使えちゃいます!

 その方法とは、「今までの御話を振り返る」、です。

 そうなんですよ、今までの御話ってある意味投げっぱなしというか、あげたら、はいおしまい!、って感じだったんで、やっぱりそれって味気ないじゃないですか。
 だから、振り返ります!なんかエピソードとか添えてみます!

で、定期的に使えるの部分なんですが、その年の締めはこの方法をとることにします!
 ね、いいでしょう?

 早速始めたいと思うんですが、今まで一回もこういうのしたことなかったんで御話が多いんですよねー。
 だから、二回に分かれます。へへ、ストック増えるじゃん、ラッキー!
 ちなみに、ネタバレが含まれる可能性大ですので、もしよろしければ先に御話の方を読んでやってください。


「とある漢の恋愛譚」 2020年10月19日

 記念すべき一回目のこちらの投稿は、まだ右も左も定まっていなかったため、投稿日すら曖昧でした。ただ何かあげたいという一心で。
 これに関しては冒頭に書いてあったり、それこそYouTubeとかでも話してると思うんですが、友達に「おめでとう」というためだけに書いた小説です。
 ただそれだけなのですが、この発想に至ったときは、天才だなあ、と我ながら感心したものです。
 いやあ、早いものでこれも3年以上前なんですね。感慨深いです。


「物の怪」 2020年11月6日


 これもまた冒頭にも書いてありますが、学生時代に落語研究会で最後にやったネタの小説版ですね。
 まあネタと呼べる代物ではなく、アンケートには「お笑いじゃない!」と書かれ、そうだなあ、って思ったもんです。
 話の内容は非常にわかりやすく、オチまで見えやすい構造にはなってますが、ここまで長尺の、笑いなんて一切ないことをやったのはこれが初めてだったので、まあこれは今の黒松に繋がってくるんでしょうね。
 個人的には僕らしさが出ててとても好きなので、もしよろしかったら読んでみてください。
 ちなみにこのネタをやった次の月に、大学に退学届けを出しました!


「まさかの呪い」 2020年12月15日


 ここから15日に投稿するのが確定した感じですね。
 これは、それこそまだコンビだった頃に僕が怖い話をして相方にボケてもらう、みたいなネタを考えたんですよね。
 で、そのためだけにドンキでおっきなホワイトボードも買って、なかなか意味わからないことやってましたね。
 多分持ち時間は3分とかだったんで、これも相当端折って漫才にしたと思います。
 まあそんなネタは当然一回しかやらず、それならばと御話にしました。
 これを書いてからどれくらいしてからか忘れましたが、同期と一緒にライブ終わりに散歩をしてた時に、オチで出てくる善国寺を見つけて感動したのを覚えてます。


「先日出演させていただいたテレビ番組について。」 2021年1月15日


 全編ブログ形式なのはどうだろう。そう思ったのが始まりでした。
 手紙文なんてジャンルもありますし、これはいいのでは?、と思い、これを上げる少し前に「臀物語」という毎週日曜日に更新しているタイトルをしりとりで紡ぐやつ、で手紙形式を試し、これに挑戦しました。
 正直、芸能人なら何でもオッケーとかではないんだろうな、と思い、そこら辺の設定で書きました。
 この御話の主人公である俳優のナルオカユウカンは、先ほど少し出てきた「臀物語」に登場する小説家の雨相月士(あまいつきじ)という人が書いた小説の実写版で主演を務めている、という設定もあったりします。作中に出てくる「リンゴノマチ」がそうです。そのうち、「リンゴノマチ」も書いてみたいですね。
 まあ何が言いたいかと言いますと、こういう、一人の作者の世界観は繋がるの、好きなんですよ。


「RE BIRTH」 2021年2月15日


 これも冒頭にも書いてありますが、一回目の「とある漢の恋愛譚」を送った友達に送った誕生日文章ですね。
 こんな風にnoteで書く全然前から、その友達一人をターゲットにして書いてたんです。イカれてるね!
 「とある漢の恋愛譚」の方は、友達の実話をベースに、半分フィクション、半分ノンフィクションで書いてたんですが、今回はもっと飛ばしてやろうと思い、完全に嘘で書きました。
 これを書き上げたときは、「とある漢の恋愛譚」を書きあげたときよりも興奮しましたね。
 どんどん現実味がなくなってくるところが、個人的オススメポイントです。


「3月15日」 2021年3月15日


 個人的には結構好きな作品です。色んな立場の人が3月15日の日記を書くという。
 あえて言うなら、自分で書いておいて野暮ですが、こんなみんな日記なんて書かないだろう、っていう。
 自分は6年ほど前から日記を書いてるので僕の中では当たり前なのですが、普通の人はこんなことしてませんもんね。
 みんなそれぞれの苦悩があって、それぞれ考えていて、だからこそ最後の一人は何の悩みもないような人、これまでの人たちの分岐点ですべて正しい方を選んだような人を書きたかったんですよね。
 じゃあ落としどころはどこかと言われれば難しいですが、そこは読者の皆様にゆだねるってことで。


「君の名は?」 2021年3月17日


 これは、3月15日に御話をあげるのに、その二日後、3月17日が誕生日だからそこでも御話を上げよう、という意欲があったころのやつですね。
 なんでしょう、改めて読んでみたんですが、イカれた文章ですね。
 「大熊健司」という名前が、永久欠番ならぬ永久欠名になったという世界線。
 いやあ、最高に意味わからなくて、最高に最高ですね。こういうのは特に大熊が出てて、僕は好きです。
 やっぱり大熊健司はこうでないと!
 あ、一応断っておきますが、この御話からも分かる通り、僕は僕が大好きです。


「不吉な足音」 2021年4月15日


 マンガでいえば主人公サイドっぽい方が負ける話を書きたい、という中二心でこの物語を書きました。
 実は以前にこの文章の前身となる文章を友人に送ったんですが、そのときはなんと、氷見騎士長と同じポジションの人の能力も火系統の剣だったんですよ。意外でしょ?
 展開はほとんど一緒で火と溶岩がぶつかるみたいな感じだったんですが、なんか違うなと思って氷にしました。
 というか今これを書いてて思ったんですが、まんまエースvs赤犬じゃないですか。
 今でこそワンピースは最新刊まで呼んでますが、多分この頃は読んでなかったんで許してやってください。
 ちなみにこの文章で一番好きなのは、最後の絶望的シーンもそうですが、アイスキャンディーのくだりです。


「虹色バンブー」 2021年5月15日


 ネタ合わせ中にふと思いついた架空芸人。
 これから先に出てくる黒松も似たような感じです。
 で、せっかく思いついたので一本書いてしまおうってことで書きました。
 特に自分たちに重ね合わせたなんてことはなく、突然トリオになった芸人さんの中にはこういう人もいるのかな、と思い書きました。
 あ、ファン0人ってところは等身大でやらせてもらってます。


「おくり神 序章」 2021年6月15日


 これはタイトルにも書かれている通り、序章なんです。
 これを考えてた当時は、こうしようかな、ああしようかな、って続きを考えてたんですが、ちょっと放置してたらその先の展開をすっかり忘れてしまって、書く気が失せたんですよね。へへ。
 だから、よっぽどの名案が浮かばない限りは、ここで店じまいになります。すみません。
 ちなみに冒頭に出てきた男が、ついつい明太パスタを頼んでしまうのは、まんま大熊の話です。


「架空作品集 其ノ壱」 2021年7月15日

寄せ集め集ですね。
今回のこれもそうですが、定期的に誤魔化したくなるんです。
まあそうは言っても僕が考えた話ですから、これでいいんですよ。
しっかり物語を書きあげたいという強い思いもある反面、えげつない程の重労働なのでこういう入口の部分だけで誤魔化しちゃうんですよ。
作中作とかも好きでね、臀物語の中にも結構登場するので読んでみてください。
ちなみにこういうの書いててすごい思うのが、ぱっとわかりやすいイラストが描ける力があればよかったな、と。
運動神経皆無なんですけど特に困ったことなくて、だからせめて来世では最低限の絵の才能が欲しいです!


「頑張ってるフリ」 2021年8月15日


これは御話ではじめてのエッセイチックな企画でした。
最近あげる頻度が減ってますが、当時は3ヶ月に1回あげていたニシカワくんとのユニット「揃いも揃って真面目そう」。
これについての思いを赤裸々に告白しております。
今回これを書くにあたって改めて読み返してみたんですが、こんなふうに考えてたんだー、ってなんか感動しました。
もしよろしければ今までの僕たちのネタの遍歴が見られますので、迷走してるなあ、って見てやってください。
ああやっぱり、こうやって名前考えるの楽しいね!


「アリ、時々キリギリス 雨の街編」 2021年9月15日~


現状の僕史上、最長のこちらのシリーズ!
今回は個別ではなくシリーズ全体でご紹介します。
書き始める段階で大体のプロットはできてたのに、上げ終わったのが一年半後、という。
もう自分からするとゴールが見え無さすぎてなかなか着手出来なかったのですが、だからこそ完走したときの喜びは一入でしたね。
色々な思いもありますが、実はこのシリーズに関してはあとがき的なものも書いてるので、こちらを読んでください!



「10.5巻 外伝 奇跡の軌跡」 2021年10月15日



 読むなら本編、書くなら外伝ということで、書いてみましたこちらの作品。
 外伝なんて言っておりますが、そもそもこちらの作品に関しては本編なんてものはありません。
 もっと言うなら、どんな本編かも考えておりません。なんとなくバトルものっぽいというイメージだけはあります。
 でも、こういうのが楽しいの。作中さkとかが好きな僕からするとね。
 なんか普通に触れてる分には味方側が好きなんですけど、中には結構好きなヴィランもいたりして、今回は僕がこの作品を読んだら好きになりそうなヴィランの過去を描きました。
 好きなヴィランの特徴としては、圧倒的に悪としての才能があるか、もしくは先にヴィラン側ではなく、主人公サイドと出会っていたら仲間になってたんじゃないか、みたいなキャラですね。
 今回のこの作品に関しては後者になります。
 ちなみに敵キャラで一番好きなのは、ジョジョ5部のプロシュート兄貴ですかね。


「重い、移ろい。」 2021年12月15日


ある日ふと思った。「重い」と「思い」がかかってるなんかを書きたい、と。
それでこれは、YouTubeで定期的に上げている、今や上げていた、「揃いも揃って真面目そう」の二本目のネタで使えるかと思い、書き始めました。まあネタというか、僕たちは最早寸劇みたいなことをしてるんですけど。
でも書いてたら結構いい感じになって、好きな感じに収まりはしたんですよね。
最終的に伊藤と名乗った男の正体がなんなのか全くわからないところまで含めて好きですし、後味が悪いのか?、って感じもいいんですよね。
これはもう少し考えていずれ映像化したい一本です。



エピローグ


 さあということでここまでやってまいりました御話のセルフ振り返り。
 実は一度すべての御話を書いてみた結果、やっぱり長すぎたので、ボリュームと投稿のタイミング的に2020年と2021年のものでまとめさせていただきました。

 正直始める前までは、ちょろいけどいいやつ頭に浮かんだなあ、と思ったのですが、全然そんなことはございませんでした。
 でもこの機会を自分で作ったおかげで、今一度過去の文章と、そしてあの頃の自分と向き合うことができました。
 ありがとうございました、と自分に言います。

 はい、ということで次回は後半戦。
 そちらも今回同様なかなかにボリューミーですので、お楽しみに!

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