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伴名練『なめらかな世界と、その敵』

 今回の一冊はこちら。


 ある方にお勧めされて手に取った日本SF。

 これは……。

 これはすごい!!

 まず、アイデアがありえん!!

 表題作。

 並行世界を渡っていろんな「自分」を生きる世界。

 どうやって思いついてるの!?

 っていう、著者の伴名さんしか思いつかないに違いない。

 短編5作、全部それ。

 いや、すごい作家さん。

 しかも、アイデアだけで終わらない!

 ストーリー構成が、秀逸!!

 ミスリードも含みつつ、だんだんと構造が見えてきて、相乗効果で感情が盛り上がっていく感じ。

 ほんとすごい。

 アイデア力もストーリー力も、その源泉は、最終話「ひかりより速く、ゆるやかに」でよーくわかる。

 いろんなSF作品が好きで、しかもリスペクトしてらっしゃるからだろうなと。

 いやもー、すごい作家さんだと思います。


 で。

 本題からズレるんですが。

 実は、日本SFって避けてたんですよね。

 とっても合わなかったハヤカワJA文庫のタイトルがあって。

 でも、『なめらかな世界と、その敵』を今回読んで、損してきたなーと思いました。

 これからはその分を取り返すべく、どんどん読んでいこうと思います。

 それでは。

 次の一冊で。

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