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7月4日に生まれて(映画 1989)

実在の人物の自伝的小説を、オリバー・ストーン監督&トム・クルーズ主演で映画化したもの。
出世作「プラトーン(1986)」のせいか、オリバー監督=ベトナム戦争のイメージが強い。(さもありなん、彼自身がベトナム帰還兵なのだから)

本作の主人公もベトナム帰還兵のロン・コービックで、彼の戦争体験と帰還兵としての葛藤の日々が描かれている。

◼︎「トップガン(1986)」で凛々しい戦闘機乗りを演じたトム。本作では泥臭い海兵隊員となり、戦地で過酷な体験をする。さらに下半身付随でカッコ良さとは対極の姿を熱演。
「レインマン(1988)に続く非アイドル路線で、さらに幅広い演技力を追求するかのような熱演だった。この自己プロデュースの上手さが、今日までトップスターとして君臨する礎となっている気がする。

◼︎ 戦争シーン以上に、退役軍人病院やメキシコの売春宿などキッツイ描写も多かった。
映画なのにドキュメンタリーを見ているような演出も、とても秀逸だった。

◼︎「プラトーン」で死んだエリアスを演じたウィレム・デフォーが、本作では主人公同様車椅子の退役軍人・チャーリーとして登場。
虫入りの酒を飲みながら、ロン(トム)に売春宿を教えるなど、生還して人生を謳歌している姿にホッとしてしまった。

◼︎ ベトナム戦争について知らないことばかりの私は、映画やドキュメンタリーによってその概要を知るようになった。
「地獄の黙示録」や「ディア・ハンター」など名作も多いが、「グッド・モーニング・ベトナム」が最も印象に残っている。


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