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愛について

そもそもの私の不幸話の披露からは話が逸れてしまうが私の愛についての価値観について一人悲しく語っておこうと思う。

「真実の愛とは幽霊のようなものだ、誰もがその話をするが、実際に見たものは誰もいない。」
ラ・ロシュフコーという哲学者の言葉である。
ちなみにかなりうろ覚えなので、気になる方はぜひググってみてください。

つまるところ、愛について皆語りこそするものの、真実の愛を本当に理解し実体験したものは少ないということだ。
私はその通りだと思う。
なんなら、愛なんてものは存在しないとすら思う。
ちなみに私は生粋のディズニー好きで真実の愛も信じているし、運命の相手もいると思ってるし、信じ続ければ夢は叶うと思っている。

だが、事実そうではない。
世界はそこまで優しくはない。
恋愛関係も所詮、他人同士の「好き」という感情で結ばれた契約のようなものだ。そこを履き違えてはいけないのだ。
でなければ、周りにモヤがかかって目が霞んで見えなくなってしまう。

ここまで言って尚、私がディズニー好きで信じ続けているのは私がこの汚い世の中で生き抜く為の信念のようなものである。
リアリストでありながらも、少しでも夢見がちでいることが今の私を繋いでいる。

あなたの友人やあなた自身で恋愛体質の人間はいるのではないか?
その人は1人でいることに恐怖を感じるので、誰かに認めていられないと自我を保てないだけなのだ。
縋ることでしか生きがいを感じることが出来ないので、誰か他の人がいないと自分が無価値に思えてしまうのだ。
そんな人にこそ届くと良いと思う、真実の愛とは自分に向けるべきものであるのだということに。

ただ、安売りすべき愛もこの世には存在する。
世渡り上手な人はうまいこと愛を周りに撒くので、周りの人間は居るだけで空気が和んだりとポジティブなものに変換することが出来るのだ。
そういう人ほど心に深い闇を抱えており、心の底からポジティブでいる人間はあまりいないのではないだろうか。
皆が仮面をつけて生きている、仕事をこなしている、人間関係を構築している。
その中には、自分らしく素直にいられるような、相手が受け入れてくれるような人がいるだろう。それは素晴らしいことだ。
あなたという人間を理解して、心からあなたという存在に感謝してくれる人は、愛を与えてくれる人なのだ。

愛と聞くと恋人を想像する人の方が多いだろうが、真に愛をあなたに与えてくれるのは、あなた自身を受け入れてくれる人こそがその存在そのものである。
家族かもしれない、あなたの恋人かもしれない、友人かもしれない。
誰にでもあり得る、ただ、何か相手からの見返りを求めた時点でそれは純粋な愛から、計算された愛に代わるのだ。

なので、あなたはあなた自身に愛を注いであげてほしい。
自分を大事にする方法を数えてほしい、何があなたを幸せにするのか、それについて今一度考えてみてほしい。
あなたが幸せで自己愛に包まれていると、それに釣られて周りにも愛に溢れた人が自然と増えてゆく。
そして、そこで初めて愛の連鎖が生まれていくのだ。

今幸せな人はそのままでいてほしい、
今不幸だと思う人は自分を大切にする方法を探してみてほしい。
愛はそこにあるのだ。
大切なものほど目には見えない、星の王子様で学んだ言葉だがその通りだ。

でも結局、他人に向ける愛には裏切りや悲しみやつらいことも訪れるだろう。
だが、あなたが自分に向ける愛は決してあなたを裏切らないということを覚えておいていてほしい。
忘れないでほしい、あなたを裏切らないのはあなただけなのだ。

そして、いつか現れるであろうあなた自身を全てひっくるめて愛してくれる人が現れた時、真実の愛を共に学んでいけば良い。
そうすれば、きっとどんなことがあってもあなたは凹たれない、そこから這い上がる力を身に着けているはずだ。

あなたに今必要なのは、立ち上がる勇気かもしれない。
ただ、立ち上がった時あなた自身の幸せを優先し自分を愛してほしい。
そして気付けば、あなたは愛に満ち溢れたこの世の誰よりも輝いているはず。


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