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「木を見て森を見ず」な日本のサッカー。


サッカーって観てると面白いのが

強い国ほどテンポのメリハリがあって

わざとスピード落としたりして

瞬時に上げてギャップをつくって

マークをはがしたり突破したりする。


ホントに素人目でもわかるんですが

戦う「相手と」サッカーしてる感じ。


ちゃんと相手と戦って試合の中で

各自が考えながらプレーしている。

スピードアップ、スピードダウン。


速く攻めろ、いけいけ。なんて言わない。

ここだという瞬間がちゃんとわかって

一気に攻めたり、強度上げたりしてる。


局地的な争いもしつつ、相手を挑発し

ラフなプレーを誘発させ、相手脳裏に

イエローカードをちらつかせて優位に立つ。


日本はというと、プレーをしてるけど

やっぱ自分たちのサッカー縛りがキツイ。

クリーンな決まった仕事をこなす

ロッカールームや観客席のクリーンさも。

一時期あった自分たちのサッカー。


なんかの記事を見るとそういう話が

いまの選手にもあるようですけどね。

たぶんそこに関わっているのが

今回書いていることかなと思います。


機械的にここはこう、こうしてこう。

ここをこうこうこう笑(塚地のネタ)

こうすればこうなるということを好む。

そこに相手はいない、自分のことだけ。


スキルを出すためにプレーしてる感じ。

たぶん育成年代から型にハメないと

なってきてるんでしょうけれど。


ハメないけど各自考えてプレーしても

みんな全体としてはつながらず

結果的に戦術を叩き込むという

短期的な戦略をとってしまう。

結果出さなきゃダメだからと。


あと「型にハメないという型」の感じ。

ハメていないけど、結果的にそれも型。


そこも指導してしまう、考えさせずに。

こういうプレーをするんだと教えられ

そういうプレーをすれば勝てると考える。


その延長上で上手い選手がいるが

ゲーム(試合)ではうまくできない。

ゲーム(アプリなど)は得意でもね。


アプリのほうはむしろ局地的プレーの

集合体というか、ブラジルのような緩急や

戦い方は、試合の中では表現できても

ゲームアプリでは表現できない。


ブラジルとクロアチアの試合を観ても

やっぱり相手と試合をしてるんですよ。


試合をトータルで考えながら体力も

温存しながら、ここぞというときに

スイッチ入れて相手を崩しにかかる。


やっぱりね、相手と戦っているのが

ホントにわかりますよね、強豪国は。

たぶんサッカーの根付いた国の文化も

影響しているんでしょうけどね。


観客やサポーターもあれだけ緩急を

つけられると一気に興奮に持っていく

あの雰囲気づくりに自然となってくる。


ずっとリズムに乗る日本の型アリ応援

それも選手と同じ課題があるのかもなって。


これをマネしてみろというのは

ちょっと厳しいでしょう日本は。

タスク遂行型の日本、なんで。


メディアもすぐそういう評価をする。

こういうプレーが良かった。

個人の半径1メートルくらいの視野で

スキルやプレーの質を評価してる感じ。


サッカーの試合で相手と戦う

時間の流れ、選手の全体的なふるまい。

そこまで視野に入っていないような。


ニュアンスなんですけど

日本は局地的な選手のプレー。

強豪国は試合全体で大きく見た

選手のふるまいの違いがある。


大まかな広い視点で

相手チームに勝つには?

点を取るには?負けないには?

すべてつながっているイメージ。


日本はメディアもそうなんですが

このプレーが良かった、このシュートが

このドリブルが、このパスがなどなど。


切り取りたがるんですよ、ホントに。

ニュース映像などとの兼ね合いも

あるからでしょう。つながらない。


たぶんボールをつないでるけど

試合全体では互いにつなげていない。

いいプレーをするための、プレー。

その延長が試合で勝つことだと考える。


たぶんそれだけでは勝てない。

日本のベスト8への壁はコレかな。


ゲーム(ここからは試合の意味で)を

普段から相手を倒すために意識して

全体を考えてプレーできるのかどうか。

考えれば、違うプレーも意識する。


もちろんそれを評価してくれる

監督などがいないことには

話にならないけどね。


機械的に、局地的に

いいプレーの連続をする

その必要性もないと理解できる。


ずっと走ってるのがアホらしくなる。

それくらいになると個人も変わる。

大きな舞台で駆け引きできる余裕に。


そういう強豪国との意識の差が

決勝トーナメントでの一発勝負で

経験もそうだし質の差で出てくる。

90分で終わる保証もないし

120分、PKも視野に入る。


ずっと走ってないし

ずっと追いかけない。

ここぞというときに全速力。

ゴール前に4、5人。

相手もちゃんと戻ってくるし。


たぶん日本は技能的なスキル

パフォーマンスを出せば勝てると

どこかで信じてるし、疑っていない。

でもそれでは突破できない壁なので。


個人のパフォーマンスはもちろん。

プラス、ゲームで相手と戦うこと。


ゲームの流れが悪ければ

痛がって倒れ時間をつくって

流れを戻してリズムを立て直す。


相手が勢い良いときは削ぎにくるし。

ありとあらゆる能力を駆使しながら

人間同士の戦いをしてる感じ。


相手と戦うサッカーをする強豪国と

自分たちのプレーをキレイにする日本。


今後、日本が強くなりたいと思うなら

局地的視野から全体視野に変える。

そういう選手を育て、ファンを育て

意識が変わってくるまでは厳しい。


これはすごく大きな課題であって

選手のレベルだけではどうにもならない

もっと大きな根本的な課題だと思う。


人口400万人に満たない国

クロアチアがなぜ強いか。


数値化されないスキルやメンタル

自然と身につけているからだろう。

やはり国民性も背景にある大きな課題。

それなりに意識を変える覚悟が要る。


転じて、日本人の課題でもあるかな。

国民性ってなんか、すごいですね笑




 

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