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#1127 「現実の自分」と「作り上げられた自分」とのギャップに悩むことは多い

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

「最近のプチハッピーは?」と聞かれたら何を答えますか?

水曜日の放送です。
最初に余談なんですけど、仕事のパートナーと4、5人で集まってミーティングをする機会があったんですけど、そのオープニングで、チェックインも兼ねて、最近のプチハッピーを一個ずつ共有しませんか?という感じでミーティングがスタートしました。
これがなかなかおもしろかったんですけど、皆さん、最近のプチハッピーは何だった?と聞かれたら、なんて答えますか?
私は、週末に久しぶりにわが家の愛犬保護犬柴犬フクちゃんを、夫と次女ちゃんと一緒にシャンプーハウスに連れていって、これはセルフでシャンプーをするんですけど、とにかく毛が多くて、抜けて、洗うのも大変なんですけど、乾かすのがまたさらに大変というプロセスなんですけど、洗い上がりは本当にふわふわのふわふわになって、癒やされましたね。みんなで力を合わせて洗ってよかったという気持ちになりました。
そんなプチハッピーが頭に浮かんで共有したというただの話なんですけど、皆さんはどんなことを頭に思い浮かべますか?

スクラよりお知らせ

本題に入る前に、今日は一つお知らせをさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

質問ボックスへのお便りお待ちしております

今日は、このチャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて、放送をお届けしたいと思います。
質問ボックスは、このチャンネルのプロフィール欄にリンクの貼ってある、質問や番組へのご要望を送っていただけるオンラインフォームになっています。誰でもお気軽に使っていただけます。お応えできる質問は、ちょっと時間がかかっても、基本的にはすべてお応えしたいと思っております。中には難しいものもあって、取り上げられなかったらごめんなさいというところなんですけど、いただいたご要望やご質問はすべて目を通させていただいてます。
ちなみに、この質問ボックスですが、今回のきなこさんのご質問を最後に、いったんストックさせていただいたお便りをすべてお返しできた形になりますので、もしどこかで質問を送るチャンスを伺っていたという方は、このタイミングでよかったら質問を送ってみてください。

周囲から「バリキャリ」や「パイオニア」と言われることにモヤモヤしているというお悩み

それでは、ご質問のお便りを読ませていただきます。
きなこさんです。

【はじめまして。いつも気づきを与えてくださる小田木さんのお話、メモを取りながら拝聴しています。
私は、3歳の娘をもつ41歳ワーママです。
半年前にキャリアチェンジをして、すでに2回、子どもを旦那さんに預けて海外出張にも行きました。
それまでは内勤の事務でしたし、バリバリ働きたいわけでもなく、今でも一番大切なのは家族です。
ただ、周りから見れば、「バリキャリ」や「パイオニア」と言われ、「ワーママ社員の前例に・・・」などと言われることがあり、モヤモヤしています
旦那さんも応援はしてくれていますが、お互いに余裕がなく、ギスギスしてたり、イヤイヤ期の娘にきつくあたってしまい落ち込んだり、新しい仕事にも慣れなくて、私自身としてはビジョンも現実も全く安定していないフラフラワーママなんです。
周りからは、「うまく両立してる」「仕事が好きで上昇志向なんだ」と思われてることと、自分自身の差が大きくて、自分を見失いそうです。
このモヤモヤ、小田木さんならどう受け止めますか?】

というご質問をいただきました。
きなこさん、お便りありがとうございます。いつも聴いていただいているということで、うれしいです。
ぜひ一緒に考えてみたいと思います。
改めて質問のポイントですが、周囲から「バリキャリ」とか「パイオニア」とか言われることにモヤモヤしている。実際の自分とギャップがありすぎて、自分を見失いそうになる。このモヤモヤを小田木さんならどうしますか?こんなご質問です。

現実の自分と、作り上げられた自分とのギャップ

ここからは小田木所感として、あくまで「私だったら」という前提で考えさせていただきますが、まず、いただいたきなこさんのご質問の構図、めちゃくちゃよくあることだと思います。
どんな構図なのかというと、現実の自分と、作り上げられた自分とのギャップに悩むことというのは、本当に多いんですよね。
きなこさんの場合は、「バリキャリ」とか「パイオニア」と言われる作り上げられた自分と、現実の自分とのギャップに悩んでいるということですけれども、作り上げられた自分というのが、今回のたぶんミソなんですよね。
ミソ?ポイントですかね。
これは、今回のきなこさんのケースのように、他者が作り上げることもあるし、自分で作り上げちゃうこともあるんですよね。
過去を振り返ってみて、現実の自分と、作り上げられた自分とのギャップに悩んでいたことはないですか?
これは、私も含めて誰もがあるんじゃないかなと思います。
例えば、「リーダーなんだから××できないと」「相談されたら、答えてあげないと」「できないって言っちゃだめ」とか、「相手よりもものを知ってないといけない」とか、こんな感じの作り上げられた自分と、現実の自分とのギャップに悩むとか。
例えば、転職をして即戦力が期待されているから、「このぐらいできないと」と言いながら、ギャップに悩むことだってありますよね。
あと、家庭でも「良い母親でいないと」とか「父親でいないと」とか、「夫として」「妻として」「こんなときはこう振る舞わないと」という、作り上げられた、もしくは自分で作り上げた自分とのギャップに悩むということも、日常そこかしこにあるんじゃないかなと思います。

ギャップにばっかり目がいってしまう

この状態の何がつらいかって、やっぱりギャップにばっかり目がいってしまうことだと思うんですね。
もちろん適切な目標設定、「なりたい自分」「目指す自分」みたいな感じで、健全に機能するケースもなきにしもあらずだと思うんですけれども、結構作り上げられた自分とのギャップにばかり目がいってしまう。
そうすると、常に「違う」とか「足りない」とか、こういうことばっかり考えちゃうんですよね。

このループにはまるとどうなるかというと、もう一つ、つらいのは、現実の自分もゆがんで見えるようになってしまうということだと思います。
できてることもあるはずなのに、「何もできない」「何もやれない私なんて」こんな感じで、ループにはまり続けることで、現実の自分さえもゆがんで見えるようになってきちゃうということなんですよね。
ゆがむというのは、実態に対して過小評価になってしまったり、できていることさえもフラットに見られなくなっちゃう。こういったことがゆがみとして現れちゃうんじゃないかなと思います。
だからしんどいんですよね。
現実の自分と、作り上げられた自分とのギャップに悩むという状態は。

作り上げられた自分とのギャップに悩むというのは、完全な一人相撲で

でも、今なら言えるということで、ちょっとフラットに考えてみていただきたいんですけど、冷静に考えると、誰かによって、もしくは自分が勝手に作り上げた自分とのギャップに悩むということは、完全な一人相撲だと思いませんか?
これは、私も過去にこのループにはまっていた自分に言ってあげたいと思っているので、あえて言います。
作り上げられた自分とのギャップに悩むというのは、完全な一人相撲ですよね。
例えて言うなら、自分で自分を悩みの淵に追いやっているとか、勝手に誰かの目線を感じ取って、勝手にギャップに苦しむ。
これを一人相撲と呼ばずに、何を一人相撲と呼ぶのか?という感じですよね。
なので、一刻も早くこの土俵から降りたいですよね。
きなこさんに関しては、降りていいと思います。
私たちって結構真面目な人間なもんですから、「ギャップは埋めなきゃいけないもの」という前提も結構強く持っちゃうんですね。
空白があると埋めたくなるとか、それがギャップであれば埋めたくなる。
結構こういう気質を持っていると思うんですけれども、ギャップは普通にあるじゃないですか。
ありたい自己像とのギャップは誰の中にもあるし、なんなら生涯に抱え続けるギャップかもしれない。
自分と他者の間には、必ず認知のギャップというのは存在すると思うので、これが「持っていちゃだめなもの」「埋めなきゃいけないもの」と考えるよりも、「ギャップって、普通にそこかしこに生じますよね」こういうスタンスでいいと思います。
じゃあ、ギャップはどうするのというと、あらゆるギャップを埋めにかかるのではなくて、本当に埋めるべきギャップを自分で選んだり、自分で決められるということが、やっぱり大事ですよね。

できていることは等身大で自分自身も見てあげる

そんな小田木所感を共有しながらですけれども、きなこさんにお伝えするとしたら、誰かによって作り上げた自分と比較して、焦ったり落ち込むことはしなくていいんだよと、まず自分に言ってあげてほしいなと思います。
自分で自分に、「きなこ、よく聞きなさい」こんな感じで、「大丈夫だよ、その土俵を降りていいよ」と言ってあげてほしいなと思います。
今はギャップに目が行きすぎて、たぶん見えなくなっていることがあるはずなんですよね。
それは何かというと、さっき言ったように、できていることさえも見えなくなっているんじゃないかなと思います。
例えば、40歳でキャリアチェンジの挑戦ができたこと。一般的には、家族をもって、しかも子どもが小さいと、キャリアチェンジは難しいかなと思う傾向もままある中で、キャリアチェンジの挑戦ができたこと、これはきなこさんが実現させた実績や手ごたえの一つと言えるんじゃないかなと思います。
そして、ギスギスすることは、たまに誰でもありますよ。
でも、パートナーと応援し合える関係が築けていること、さらに、新しい環境への適応を進めつつあることだとか、海外出張を2回やり遂げたこと、それが「バリキャリ」か「パイオニア」かどうか、そういう変なレッテルを自分でも貼ろうとしちゃうと、いやいや違う違うになっちゃうんですけど、事実やったこと、事実できたことは、事実そのまんまとしてちゃんと見てあげる必要があるなと思います。
ラベリングしながら見なくていいんだけれども、事実できたことは、事実、等身大でちゃんと自分自身も見てあげるということができるといいですよね。
たぶん転職するにあたって、自分にとっての転職の目的とか、自分にとっての仕事の位置付けとか、自分が実現したいと思う家族との関係性が、きっときなこさんの中にあると思いますので、どっちかというと、こっちを前提にして、焦らずに一歩一歩自分のペースで進めていったらいいと思います。

最後に、本当に余計なお世話かもしれないですけれども、家族を大事にすることと、仕事を大事にすることというのは、天秤とか二者択一ではなくて、ちゃんと両立すると思うんですよね。
なので、もしも仕事をちゃんとやることで、家族を大事にしてないんじゃないかという罪悪感を感じるようであれば、それも手放していいと思います。
何かを大事にすることは、違う何かを大事にしないことではない
こういうことじゃないかなと思います。

ということで、あくまで小田木所感ですけれども、このモヤモヤを小田木さんならどう受け止めますか?というご質問に答えてみました。
きなこさん、ありがとうございます。
心から応援しています。

それでは、お聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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