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救世主と人参、飼い主と餌、インセンティブとモチベーション

#救世主は馬の前の人参


ほとんどの宗教が持つ「救世主」とは、馬の目の前にぶら下げられた人参ですね。

寿命の何桁も上の年数の先に現れるという「#救世主」は、
勘違いでそう思う奇跡や
噂で聞く奇跡、
そして、死後の世界までお預けだが、
信者は、救世主を信じて
その救いを求めることを
課せられ走り続ける。

まるで、目の前にぶら下げられた人参を
もう少しで食べられると勘違いし、
追い続けて走り続ける馬。

に非常に似ていますね。

救世主とインセンティブ

救世主は、ビジネスや社会活動で多用される
インセンティブと似ている部分がありますね。

[incentive]は「刺激」「誘因」「動機」「奨励金」「報酬」に相当する英語
心理学的には【個体の要求を満足させ、それに向かう行動を引き起こすような外界の事物】
語源はラテン語の[incentivus]で、「励ます」という意味がある。

新型コロナウイルス対策で、
ワクチン接種の促進策を「ワクチンインセンティブ」と言われた。

ワクチンパスポートは、飲食店などでクーポンやサービス、旅行代金の割引など特典が多用された。企業によっては、勤務時間中のワクチン接種を勤務扱いで給与支給、接種の往復交通費を手当などあった。

消費者の購買意欲を刺激するプレゼントキャンペーン、ポイントカード、街で配られる、ティッシュや商品サンプルも「インセンティブ」。

「ご褒美の効果が出た」場合「インセンティブが働く」という。
お菓子に付くアニメのキャラクターカードは、購買意欲を刺激する「インセンティブ」だから、
お菓子の売上げが増えたら、「インセンティブが働いた」ことになり、
反対に、
「効果が出なかった」ら、「インセンティブが働かない」ことになる。

インセンティブとモチベーション


誰も「評価されたい」という気持ちはある。
「インセンティブ」はやる気を引き出すカンフル剤になり、
業務のゲーム性を高めて楽しく、面白くすることもある。

プライベートで、あなたが
「恋人の笑顔が見たくて」「プレゼントを贈った」ら、
あなたにとっては「恋人の笑顔」がインセンティブ。

この場合のインセンティブは
支配者がいないどちらかというとモチベーションに近い動機。

モチベーションの語源はラテン語の「move」。
英語のmotivationは、〔人に〕やる気[意欲]を起こさせること、意欲、やる気、
誘因、刺激など、
心理学では、動機付け。

モチベーションは、人が何かの目標(対象)に向けて動くための「原動力」となるもの。
何かに向けて「動く」「やる」ためのエンジンのようなイメージ。

モチベーションを発揮する先の目標(対象)は様々、
仕事上の目標、学生の学習意欲、消費者の購買意欲、
更には生きることそのものや恋愛にも用いられる概念。

モチベーションは大きく二種類あって、
内発的な場合と外部からの働きかけの場合がありますね。
外発性の場合インセンティブと同義語でしょう。

#救世主とモチベーション

内発的モチベーションは、救世主を求める考え方の対極かもしれません。

救世主を重用し、信者や被支配民に救世主を強要する人たち、
宗教団体の主催者、その宗教を推す支配者
牧師や僧や神父などは
救世主を信じさせる(場合によっては信じる)ことにモチベーションを感じ、
牧師や僧や神父(場合によっては宗教学者)にインセンティブを与え、
さらには信者にもインセンティブを与えて
自陣営の救世主を広めようとし、
他陣営の救世主と救世主を持たない人々を
駆逐することにモチベーションが働くよう
インセンティヴを駆使する。

人類の数千年のインセンティヴを駆使した救世主たちの陣とり合戦は、
人々が、文字を持たず、情報を与えられず、救世主に逃避することで、
現世の不幸をありもしない来世に先送りすることに
注力してきた。

限定された思考・行動範囲でのモチベーションしか生まれないインセンティブの中に閉じ込められてきた。

そろそろ・・・
飼い主に気付き、餌を与えられることから脱却し、
あなたこそが救世主に、
自分自身も隣人も救世主を分担するのは・・・

如何だろうね。


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