彼がうつ。それを支える彼女の話。7

実家には帰らずに
まずは兄家族の家にお世話になることになった。

色んなことを考慮した結果、兄がしばらく面倒をみると言ったようだ。

しかし、それは彼には地獄のような環境だったようで、兄の家に着くや否や絶望感を感じた彼は、私にラインをしてきた。

彼:もうだめだ、絶望的。最悪。

私:そうか、早めに実家に帰れるといいね。

彼:早く実家に帰って、早くそっちに帰りたい。


彼は兄と早く実家に帰れるように交渉をしたようだが、彼の兄は実家にしばらく返す気は無いようで。。兄家族(奥さん、子供ひとり)としばらく生活をすることになる。

馴染みのある土地ではなく、知らない住んだことのない土地。

彼は一刻も早く仕事を少しずつして、少しずつ社会復帰をして元の生活に戻りたい、そう考えていた。しかし、兄がそれを妨げる。

兄はもちろん、妨げているわけではない。良かれと思ってしている行動である。

しかし、彼にとってはありがたくも何にもない状態。

鳥かごの鳥状態であった。

すると、私に連絡が来た。

「別れてほしい。ちゃんと考えて言ってる。うつだからとかじゃない。別れて死ぬとかでもない。もう何もできない、ここでは。だからもう別れて欲しい。真子が幸せになれるように、元気な人で真子が理想とする人と結婚してほしい。」

そう言った。

かつて、私は結婚する人は自分より収入のあるひと、学歴のある人(私は大学卒なので大学卒がいいな)と思っていた。

でも、彼と付き合って、そういうことよりも大切なことがあると実感した。

そういう人でかつ彼のような人であればパーフェクトなのかもしれない、でもそうじゃない。

私は彼がいいのである。

もう何度目になったのだろう、別れ話は。

彼は、兄の家に行って先が見えなくなり、私のことを幸せにできない、と感じたようだ。そのために、別れてほしいという考えに至ったようである。

いつか、別れるのかもしれない、うつで社会復帰がずっと困難でその状況のまま結婚などは考えられない。私は33歳だし、結婚のことも考える、子どもだって欲しい・・・現実的に考えて付き合い続けていていいものか・・・悩む・・しかし、結局は彼が好きだし一緒にいたいという考えに至り別れるよいう答えはでない。

というわけで・・・別れずに仲良くしましょう・・という事になった。

(このくだりは何度あるのだろうか・・・)

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