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元人気メガベンチャーの面接官が教える第二新卒就活論#4 良い転職エージェントの見分け方

はじめに

おぶち(@ofch_ana)と申します。
このシリーズは
第二新卒転職を経験していて、
かつ人気メガベンチャーで面接官として100人以上の中途面接をした私にしか話せないこと
をお伝えします。

Xに蔓延るクソ転職アフィリエイトよりも
ずっとタメになる発信を心がけています!!!!!

この記事を読むと
どんなエージェントが良いエージェントなのか?
がわかります。
あ、アフィリエイトの記事とかじゃないです。

自己紹介をさせてください。
わたくし、社会人4年目終了時点で2度も転職しております。
その変遷はこんな感じ。

  • ~1.5年目:日系大手企業

  • ~3.5年目:大人気メガベンチャー①

  • 現在:大人気メガベンチャー②

バックナンバーは最後に載せております。

この記事ではまず、
転職エージェントはどんなことを考えて行動している生き物なのか?
から詳しく解説します。


そもそも転職エージェントはどうやって儲けているのか?

正直、転職エージェントはピンキリです。
転職エージェントが何を考えて行動しているのかをまずは理解することで、
どんなエージェントが良いエージェントで、
どのように活用すればよいのかがわかるようになります。

まずは大前提、転職エージェントは営業職です。
なので、彼らは「n件の決定(=内定承諾)を取るぞ!」という
営業目標を毎月追っています。

営業一人一人は1ヶ月に数十人の求職者に対し
カウンセリング、求人提案、面接対策といったやりとりをしています。

担当している求職者の1人が内定承諾すると、
その人のオファー年収の約3割が内定先企業から
転職エージェントに入るようになっています。
オファー年収500万円の内定を承諾したら150万円と、なかなか大きい。

だから近頃リファラル採用成功で50万円とか出す企業が増えてるんですね。
エージェントに払うよりずっと安い。

ひとまず、
転職エージェントはあなたを転職させることができたら
数百万円の売上を得られる

ということを覚えておきましょう。

転職エージェントにとって最適な行動は何か?

「あなたを転職させて売上を得たい!」
と考えている一方で、当然、彼らは多かれ少なかれ
この求職者により良いキャリアを選んで欲しい…!とも思っています。

つまり

  • 売上を上げて高い成果を出したい

  • 求職者に対しより大きな価値を提供したい

という、両立し難い二つの感情を持っているわけです。
ほとんどの営業職がこうではありますけどね。

で、転職エージェントがより多くの人を転職させるために
主に以下のどちらかのアプローチを取ります。

  • 求職者に最もマッチする求人を提案し、面接に合格するよう支援する

  • 求職者の期待値を下げ、内定が取りやすい求人をたくさん提案する

前者の
"求職者に最もマッチする求人を提案し、面接に合格するよう支援する"
については何もいうことはなく、素晴らしい転職エージェントです。

一方で、後者の
"求職者の期待値を下げ、内定が取りやすい求人をたくさん提案する"
は要注意。

求職者の期待値を下げる、とは
「20社に書類を出して3社通るくらいが平均なんですよ」
「今のご経験では年収アップの転職は正直難しいです」
というような転職は厳しいというメッセージをまことしやかに伝え、
内定の取りやすい不人気企業への応募をしやすい状態にすることです。

これらを踏まえて、良い転職エージェントの見分け方をお伝えします。

良い転職エージェントの見分け方は?

悪いエージェントの見分け方を2つお伝えしたのち、
良いエージェントの見分け方を3つお伝えします。

とその前に、個人的な意見を述べさせてください。

多分、大手の転職エージェントより小さい会社の転職エージェントの方が良い

大手の転職エージェントより小さい会社の転職エージェントの方が良い
ことが多いと思います。

なぜなら、大手は求職者が毎月大勢登録してくるため、
一人一人に時間をかけず、
より多くの求職者をさばく方が効率が良いからです。
たくさん相手して、決まりやすい人だけ決まってくれればそれで十分、
という考え方ですね。

一方で、小さいエージェントだと求職者がそう多くないため、
一人一人に時間をかけ丁寧に対応する必要があります。
広告費も大きくはかけられませんから、
転職成功者から広がる良い口コミもとても重要です。

すみません、以下からエージェントの見分け方をお伝えします。

悪い転職エージェント① いきなり求人を提案してくる

このパターンは最も多く、かつわかりやすい。
初回カウンセリングで20分ほど話を聞いたらもう求人を次々提案してくる。

きっとあなたは
「えっ、この短時間で何がわかるの?」
と思うことでしょう。

その感覚は正しいです。
そんな短時間であなたの強みや価値観を理解できるわけがありません。
大体の場合、ざっくりと
「エンジニアで経験年数3年以下、都内だったらこのへん」
雑に求人セットを送りつけているだけ、と考えて間違いありません。

悪い転職エージェント② 期待値を下げてくる & 求人が明らかに魅力的でない

前述にも書いたとおり、
「20社に書類を出して3社通るくらいが平均なんですよ」
「今のご経験では年収アップの転職は正直難しいです」
というようなことを言ってきます。

本当に厳しい場合は良い転職エージェントもそういうはずです。
ただし、明らかに魅力的でない求人が並んでいたら要注意。
現職よりも待遇面や知名度が大きく劣る求人ばかり提案してきた
なら、悪い転職エージェント確定です。

あなたの自信をへし折り、
適当な企業にぶち込むことしか考えていないでしょう。

良い転職エージェント① 気づきのある提案をしてくれる

  • あなたがこれまでの経験

  • あなたがこれからやりたいこと

  • あなたの強みと弱み

なんかを、面談等で時間をかけて聞いたのち、
具体的な中長期的なキャリアの提案をしてくれます。

  • コンサルになるのも良いけど、いずれ起業したいならこういう会社の方が良い経験が得られる

  • 専門性を磨きないなら、経験豊富な技術者が多く在籍しているこちらの方が適している

…など、「なるほど、そんな道もあるのか」と有意義な提案をしてくれる
転職エージェントは良いエージェントと言ってもいいでしょう。

転職エージェントを使うことの利点はやはり
"キャリアに詳しい人からのサポート" ですから、
何も新しい気づきをくれないエージェントなんか使う価値がないわけです。

良い転職エージェント② "転職しない"を提案してくれる

求職者が転職しなければ営業に売上は発生しません。

悪い転職エージェント②で、期待値を下げてくるエージェントについてお話ししました。
もしそのエージェントが良いエージェントならば、
その求職者の転職が厳しいものであった場合、
「今のご経歴ではキャリアアップが難しいので、
現職でxxやyyといった経験を積んで、また1年後にチャレンジしましょうか」

といった提案をするでしょう。

エージェントにとってそんな選択をしっかり伝えられるのは、
求職者のことを考えているからこそです。

良い転職エージェント③ ただただ親身、丁寧、寄り添ってくれる

まあもう正直、エージェントといくらか話したら、
エージェントが本気で自分のことを考えているかなんて肌でわかります。

求職者の不安解消に根気強く付き合ってくれるとか
求職者の市場価値について良いも悪いも全て話してくれるとか
内定承諾に迷ったら良いも悪いも全て話してくれるとか
上げたらキリがありません。

私が最初の転職でエージェントを使ったときは、
1時間まるまるカウンセリングした上で、いくつか求人を提案し

これらはチャレンジの求人です。
正直これら以外で転職する価値がある企業はほとんどないので、
これでダメなら現職で頑張った方が良いです。

と言ってくれたところで、この人は信頼できるなーと思いました。
実際そのうちの一つの企業に行き、
大成功の転職と言える結果となりました。

おわりに

本当は続けて転職エージェントの上手い使い方を書こうとしたのですが、
思っていたよりも記事が長くなったので分割します。すみません。

今回は、転職エージェントの見分け方を紹介する前に、
転職エージェントが何を考え、行動しているのかを説明しました。

これって世の中のカラクリを理解するには大事な考え方でして、
裏側で情報やお金がどう動いているか?
を把握することにより、誰が何を考えているかがわかるんですね。

世の中には転職エージェントのように、
一見無料だったり、あるいは安価だったりするサービスがあります。
その裏側で何が起きているかを知らないと、
良心に乗っかっていると思っていたらとんでもない損をする可能性だって
あるわけですね。

次の記事では、転職エージェントの理解を深めた上で、
どのように使っていけば良いかを解説いたします。

もしよろしければ下記の記事もご覧ください。


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