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「好き」の設計=ブランド力

海外と日本の人事では、採用しようとする人物像が大きく異なる。海外は、事業の成長や会社の成長の一助になりうる人物の採用を考えている。成長に寄与できる人を採用したいのは当たり前のことだと思う。しかし、日本では採用する人物の基準がすこしことなる。

日本の働くということ

前提として日本で働くということは一つの企業に勤め、定年退職を迎えるというのが一般的な流れである。なん十年もの月日を同じ会社で過ごすのが日本人の特徴だった。今となっては転職で環境を変えたり、フリーランスで仕事をしたりと規定の路線がなくなってきている。働く人の考え方は変わってきている。それでも採用したいと思う人物は変わっていない。

日本の人事担当が注意深く見る点は、問題を起こさないかどうかということだ。問題を起こさず、ただひたすら時間と労働力を交換してもらえばいい。現状のまま文句を言わずに働くことがなによりも重要なのである。

耐え忍ぶ文化

なぜ企業を前進させてくれるような人物ではなく、問題を行さない、足並みを揃えることが出来る人を採用したいのか。それは、じっと一枚岩のように耐えて、耐えて、耐える、ことが美徳されているからこその価値観である。耐えることを一概には否定しないが、このままのやり方でとか、昔からやっているのでという言葉は思考を停止させる呪文のようなものだと思う。これはきっとホイミよりも簡単な魔法で、全員が使用できる。変化を起こさないと現状はそのままである。良くも悪くも変わらないのだ。

時代が変わっているのに方法を変えないということはリスクが高すぎる。「現状維持は後退である」といたるところで叫ばれているが、全くその通りだ。なぜなら、世の中の変化の速度が上がり続けているから。その場にいる選択をしたとしても、周りは常に変わり続ける。そして、トレンドも何もすぐに移りかわる現代において、何も変えていかないのはおかしな話である。例えば、何年もスマホ、ケータイを変えず、ガラケーを使用するなどあらゆる面でリスクが高すぎるだろう。常に新しいものに更新していかないといつかは置いて行かれる。

ダメならやり方を変える

この時代において、確かな答えが常に用意されているわけではない。むしろ答えがない問題の方が圧倒的に多い。その中で、結果よりも真面目に取り組む姿勢を評価するようなことを良しとしている。そちらの方が評価されるというような人々の印象もある。ダメならやり方を変える。そうしたトライ&エラーを続けて生み出していくしかないのかなと。「これおかしいんじゃないか」という価値観や視点を大事にしていくべきだろう。


『「好き」の設計図』著・関野吉記を読んでの感想とまとめでした。スキを集めることが=その人のブランド力と考えると、noteってよくできてますよね。お読みいただきありがとうございました。ブランディングしていきます。

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読書感想文

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 「将来は起業したい」 この想いで、新卒でベンチャーという環境を選びました。 想像していたよりも遥かに苦しい毎日ですが、この環境でしか得られない体験から、確実に成長していると感じます。死ぬ気で日々を送ります。