《令和6年4月21日(日)》

よく、自分探しの旅に出る…というような言葉を聞きます。何をするべきなのか、この先どう生きていけばよいのかがわからず、流浪の旅の中で発見する…ということですね。それはいかにも格好良い響きに聞こえますが、実は自分の置かれた現実から逃げているのではないかと思えてしまいます。辛いことも人生の学びの経験…。過去を否定し現実から逃避しては、新しい未来を築くことはできないのです。ノーベル文学賞を受賞した米国の小説家、アーネスト・ヘミングウェイは次のように言っています。

「あちこち旅をしてまわっても、自分から逃げることはできない」

いくら新しいものを発見しようとしても、新しい景色を見続けたとしても、自らの見る視点を変えない限り、得るものは何も無いと思うのです。そういう新たな視点は、試練を乗り越え、苦労を克服する経験からもたらされます。しかしその学びの現実から逃げてしまうと、新しい景色を理解して吸収できる成長した能力を得ることはできないのです。辛い道から逃れようとしても、それに変わる楽な道などどこにも無い事に気付かなければいけません。辛い現実から逃避せず、それが逆に自分の人生にとってチャンスだと前向きに捉えた時、人間は新たな視点を得ることができるからです。

今日も読んでくれてありがとう！今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように！