見出し画像

幸運の鍵 第1073話

《令和6年3月22日(金)》

「時は金なり」という言葉がありますが、現代社会はいかに時間を有効に使うかが最大のポイントですね。一日にかかる総コストが100万円として、製品を1個しか作れなければ、その製品のコストは100万円なわけですが、10個作れればコストは10万円まで下がります。その差は直接企業の存亡に関わるため、いかに生産効率を上げるかが、企業が生き抜く最大のポイントになるわけです。いかに時間を有効に使い、「効率良く」物事を進めるかということは、とても大切なことですが、それが時として「要領良く」に変わっていく危険性も考えなければいけません。臨済宗の僧侶、藤原東演は次のように言っています。

「『要領よく』という考えは、人生を意義あるものにしてくれない」

「効率良く」=「無駄を省く」ということですが、それが「楽に」に変わり、更に「要領良く」に変わっていくと、物事の本質が全く別なものに変質しかねません。受験勉強の時に、試験に間違いなく出る所やおそらく出るであろう所を集中して勉強することは、より「効率良く」という範疇ですが、いかに「楽に」、いかに「勉強しないで」に変わり、見つけられにくいカンニングの方法を考えるようになってしまうと、それはもう本末転倒ですね。人間は弱い生き物です。どうしても楽な方向に流されやすい生き物です。もし「要領良く」立ち回ろうとする弱い自分に気付いたら、反省して軌道修正できる謙虚さを持ち続けたいものです。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!


数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!