《令和6年4月12日(金)》

よく、落ち込んでいると、｢強く生きよう！｣…と励まされたり元気付けられたりするものです。しかし、｢どうせ自分は弱い人間だから｣…と諦めたり弱気のままでいないでしょうか。精神的に強い弱いは、生まれ持った性格だと思っている人が多いですが、実は経験値の中で育まれていくものです。苦労や忍耐という辛い経験は、そのまま人間の強さを築き上げていきます。辛い思いはどうしてもマイナスに捉えがちですが、人間として成長するための大切な試練と捉えるべきなのだと思うのです。ホンダの創業者、本田宗一郎は次のように言っています。

｢竹にはフシがある。
そのフシがあるからこそ、竹は雪にも負けない強さを持つのだ｣

釣りの愛好者はご存知と思いますが、釣り竿に適した素材はなんと言っても竹ですね。竹の弾力やしなやかさ、そして強靭さなどが釣竿に最適です。竹には節があり、竹の強さの理由はその節にあります。大雪や強風にあっても、節が柔軟に伸び縮みしながら、全体が大きくしなることで衝撃を緩和するのです。あの長い竹が折れないのも、すくすくと天に向かって成長できるのも節があるからなのです。私達の人生においても、経験する苦労や困難は、そのまま貴重な経験値＝節になると言えるでしょう。苦労や困難が節の多い強い人間を作るのです。もし今、困難な状況にある方は、その経験が節となり、次の成長の確かな土台となると信じて、決して塞ぎ込むことなく、前を向いて歩いてほしいと思います。

今日も読んでくれてありがとう！今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように！