図22

デジタル×リアルの効果検証を一般化しませんか?

本noteは、年間数千万円の動画広告(デジタル)が数億億円のリアル店舗の売上(リアル)に貢献していた。TVCM(リアル)がECの売上をいくら増やした。こうしたことを定量化する分析アプローチがいろいろとあるのにマーケティング業界でまだあまり知られていないため、一般化する為に書いたものです。また、そうした分析は数理モデルや因果推論の分析デザインや、消費者の振る舞いを仮想世界の中で再現するシミュレーションだったりする為、理解して使いこなすには一定のデータ分析リテラシーが必要となります。マーケターの方は文系の方が多いと思いますので数理モデルや因果推論とか仮想世界のシミュレーションなんて言ってしまうと勘弁してくれよ的に敬遠されてしまう状況もあると思います。

それはもったいないので、分かりやすく分析ノウハウを共有する為に昨年11月末に出版をしました。50万部超の大ヒットシリーズ「統計学が最強の学問である」著者の西内啓氏の推薦を頂いた


「Excelでできるデータドリブン・マーケティング」という書籍です。

その書籍では過去、広告の最適化をテーマとした業務をメインにしていた時期に1台のPCの1年使用ライセンスが1000万円近い時系列データ解析による効果検証のソフトウェアを2年使った経験も生かして、自分なりに分析しやすい方法を編み出して「Excelでできる」状態にし、演習ファイル付きでマーケターが分析をしながら学べる様にしました。アルコール飲料の売上本数に対する効果検証と、通販の効果検証を時系列データ解析によって行い、予算配分最適化までを演習でき、更に(演習用データだけに限定せず)自分のデータも分析できる様にしました。

私の知る限り、既存の統計ソフトウェアの機能には無かった機能いくつかをExcelのマクロとソルバーを用いて実現しました。中でも最も実現したかった機能がデジタル&マスなど双方の売上への影響を考慮した予算配分最適化でした。通販の演習ではTVCMやインフォマーシャルがコールセンターの売上を増やす効果、インターネット申し込みを増やす効果。この2つの効果を双方加味したマーケティング施策の予算配分の最適化の分析を再現しました。

これは例えばアパレルや、小売りなど実店舗が主戦場でありつつ、ECも重要度を増している業態においてはTVCMや交通広告、DMなどリアルチャネルの広告や販促、運用型広告や動画広告などデジタルチャネルの広告、それぞれの施策がECと実店舗(デジタル&リアル)双方の売上をどれだけ押し上げるか?を加味した予算配分最適化に応用できます。オムニチャネルのプロモーション予算配分最適化を実現する為の手段となります。

これらの分析法について、詳しくは、マーケティング投資配分最適化分析を1000万円近いソフトではなく「Excelでできる」様にしたワケ。というnoteにまとめましたので、ぜひご覧くださいませ。

統計知識ゼロのマーケターの方向けに書いたのですが、凝ってしまい、全ての演習を網羅するとマイナビ出版社の「データサイエンス中級」の書籍になってしました汗。監修頂いた社会情報サービス社の統計WEBでの書籍紹介も初学者向けではなく、星2つ評価の「基礎」となりました。

難しい本と思われてしまっているのか書店では統計専門書にしか並んでいない店舗もある模様です。本来は、統計、多変量解析、データマイニングを学ぶマーケター向けの初学者向けの書籍です。これから必要となるデータドリブンなマーケターの素養をつけたいと思う方はぜひ購入ご検討頂ければ幸いです。




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