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自分らしさは必要?ポートフォリオのイントロ制作秘話

こんにちは。デザイナーのおがわです(@ogg_cc)です。

今回は、ポートフォリオにおける作品以外の「価値観」「スキル」「経歴」などを表現するイントロ部分について、制作の中で学んだことを紹介します。

こんな感じのやつ

記事を書こうと思ったのは、イントロ部分について言及したナレッジが少なく、特にnot美大の方は手が止まってしまうところなんじゃないかと思い、何か参考になることが伝えられないかと考えたためです。

また、イントロ部分は自己分析とも密接に関わっており、しっかり向き合うことで就活を楽しく進めるきっかけにもなるはずです。

このnoteでどうしても伝えたいのはこんなところです。

この3つを意識すると良いと思います!

本編では、それぞれを経験と共に深掘りしていきます。



01. 一体何に困ったの?


私はポートフォリオの制作を始めた時、作品ページの前のイントロ部分で手が止まってしまいました。

そこで困ったことは3つです。

  • 自分らしさが表現できない

  • 内容がありきたりで薄っぺらい

  • 表現しようにも上手くできない

これ、not美大の方は陥りがちだと思うんですよね。
実際に周りでもこの悩みを抱えている人を観測していました。

イラレを開いては保存せずに閉じることを繰り返していた

課題制作しかしたことない私にとっては、いきなり「フリースタイルで自己表現しろ」と言われているようなもので、何からどうすれば良いのかわからなくなってしまったのです。


02. 自分らしさは表現するな


まず、「自分らしさが表現できない」ことについて。
この解決策は、「自分らしさを表現しない」ことです。

そもそも主観と客観の入り混じる中で自分らしさを短期間で正確に捉えるのは不可能ですし、作ろうとした自分らしさってチープになりがちです。

無理にイラストを入れ込んだり、キャッチフレーズを作ったり…

この沼りやすいテーマばかり追求しても、結局後で変わってしまったり、本題の作品ページの制作が間に合わなかったりとメリットがありません。

おすすめはイントロを後にして作品ページから作り始めることです。

何度も改善することは前提なので、気軽に作り始めてしまいましょう

私は作品ページを作っているうちに、得意なことややりたいこと、意識していることが分かってきて、自然と自分らしさが滲み出てくる感覚を持ちました。

ふんわりとしたやりたいこと、意識していることよりも、作品を通した事実であるやったことの方が格段に手が動きやすいです。


03. 人生を振り返ってみる


「内容がありきたりで薄っぺらい」について。
私がおすすめする解決策は「人生を振り返ってみる」ことです。

ありがちだと思うのが、「デザインを学び始めてからのことしか触れない」「綺麗なところだけ表現しようとする」といったもの。

デザインに触れていない期間(幼少期〜中学・高校)について、何も載せなくても良いので振り返ってみましょう。

私は眠っていたアルバムの写真を見ながら振り返っていました

大体、自分がデザインを学ぶ理由や好きな理由はデザインに触れるよりもずっと前に形成されています。

例えば

  • なぜデザインを学ぶの?→ 図工が大好きだったから

  • なぜ図工が好きなの?→ ものを作ることが楽しいから

  • それはどうして楽しい?→ まだ世の中にないものを自分で生み出せるから

このように、人生くらいのスケールで自分のことを振り返ると根源的で変わらない理念や、そこに至る具体的な出来事が見えてきます。

誰しも20年以上の重厚な人生があって、その結果としてデザイナーを目指しているわけです。

私の自己紹介ページ:好きなこと、得意なことの原体験が浮かび上がってくる
気持ちや行動の変遷を辿ることで自己分析もできる

過去の自分に問いかけながら今の自分を見つめ直すことで、本質的にあなたのことが伝わる素晴らしいポートフォリオになるはず。


04. まずは真似すること


ここまでの内容を踏まえ、避けて通れないのが「表現しようにも上手くできない」ことです。

私は、描きたい理想と現実のギャップに幾度となく苦しみ、「もう作りたくないな…」とまで落ち込んでしまいました。

デザイナー向いてないんじゃ…?とまで思うこともあった

しかし、ポートフォリオを作る以上、最終的には何かの形で表現をしなければなりません。

ここで私がおすすめする解決策は「まずは真似すること」です。

ポートフォリオのようなフリースタイルだと「一体何をすれば…」と最初に手が止まってしまうケースが多いです。

0から自分で考え作るのではなく、まずは良いと思ったものを真似ることから始めましょう。

私はpinterestReDesigner for Studentを見て、自分の載せたい情報に合いそうなものや、単純に好きな表現を真似していました。

たくさん試すことは表現の引き出しを増やすことにもなる

真似ることが作ることへのハードルを大きく下げてくれます。
まずは「黙ってとにかく手を動かす」ことが本当に大事なんです。

作らないと良いも悪いも何もわからない。


05. イントロ制作のまとめ


ポートフォリオのイントロ部分について、ここまでの内容ををまとめます。

就活始めの自分に伝えたいな!

ポートフォリオに対してはいろいろな考えがあると思いますが、私はメインはあくまで作品だと考えています。

しかし、制作者のデザインに対する考え方や向き合い方、どれだけ作ることが好きかはイントロ部分に強く表出するんじゃないかと思ってます。

(楽しんでる人のポートフォリオはイントロからひしひしと伝わってくる)

無理に自分らしさを表現しようとせず、真似することから始めてみる。その中で自身のことを振り返り、より知っていくことで自然と自分らしいポートフォリオになるはずです。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

ポートフォリオ制作にあたって、悩み手が止まってしまっている人がこの記事によって少しでも前に進んでくれたら嬉しいです。

今後も学びや気づきを発信していきます!

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