古代の政治は古代アテネで生まれたとされる。
古代アテネではアテネ市民から選ばれた9人の大統領が政治を行っていた。大統領の任期1年だった。大統領は再任ができなかった。そこで、将軍が活躍するようになった。将軍は大統領同様任期は1年だが再任ができた。というかある人物は15年連続で将軍になっている。

古代ローマでは、もともと1人の王と100人の長老からなる元老院があって元老院は王の諮問機関だった。しかし、王が悪政を行い王が追放されると1人の王の代わりに1人の将軍による支配が始まった。将軍は当初は1人だけで貴族しかなれなかった。しかし平民が唯一の将軍に就任することを恐れた貴族たちによって将軍を3人(1人目は貴族の将軍、2人は平民の将軍、3人目は首都の将軍)にして、それまで1人の将軍が取り仕切っていた1個の師団を2個の師団に分割してそれぞれの将軍が師団長となった。最終的には3人の将軍が政治や裁判を取り仕切った。この時に元老院の人数は300人になり、元老院議員としての役割を持つようになる。
将軍は最高司令官なので3人とも戦争によって将軍が全員遠征してしまうと首都の政治や裁判ができなくなってしまう。そうなると困るので将軍の1人を首都に留守番させる必要がでてくる。この役職が首都法務官と呼ばれる役職で、司法の役割を持つようになる。遠征に出かけた2人の将軍は執政官と呼ばれるようになり、戦争を行う軍隊の司令官である行政の役割や元老院議員を召集して会議の司会者である立法の役割を持つようになる。

共和政初期のローマの官職について
https://web.archive.org/web/20190629060832/https://royallibrary.sakura.ne.jp/roman/magi/magi1.html

執政官について
https://web.archive.org/web/20150317032251/http://royallibrary.sakura.ne.jp/roman/magi/consul.html

法務官について
https://web.archive.org/web/20190629060837/https://royallibrary.sakura.ne.jp/roman/magi/praetor.html

元老院について
https://web.archive.org/web/20190629061250/http://royallibrary.sakura.ne.jp:80/roman/senatus.html